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【市況】米国株見通し:トレンドとしては不安定な状況

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2138.75(-13.25) (18:30現在)
ナスダック100先物 4734.50(-29.25) (18:30現在)

18:30時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小安く推移している。

12日の米株式市場は上昇。米利上げへの警戒感からアジア・欧州株が全面安となった流れから売りが先行。その後は原油相場の上昇のほか、ブレイナードFRB理事がインフレ目標の達成を重視し、追加利上げに慎重な姿勢を示したことで利上げ観測が後退。これが好感される格好から切り返しをみせている。ダウ平均は239.62ドル高の18325.07、ナスダックは85.98ポイント高の5211.89。

グローベックスの米株先物はNYダウで100ドル安程度を織り込んで推移している。先週末に400ドル近い下落となり、週明けは240ドル近い上昇をみせている。ただし、トレンドとしては不安定な状況である。テクニカル面では一目均衡表の雲上限での攻防であり、もう一段のリバウンドを見せられれば、雲上限、転換線、基準線を突破してくることにより、シグナルは改善する。しかし、グローベックスさや寄せするようだと、雲が上値抵抗となり、調整が強まりやすいだろう。

また、引き続き米国の利上げ観測が強弱感を対立させるほか、北朝鮮問題による地政学リスク、さらに米大統領選挙の民主党のクリントン候補が同時多発テロ事件の追悼式典で体調不良を訴えるなど、健康問題も気掛かりである。共和党のトランプ候補との選挙戦に影響を与えるのか注目されており、こちらも不安要因になりそうだ。

欧州は高安まちまちであるが、9月の独ZEW景況感指数は予想を下回ったほか、ロンドンでは金融株が軟調に推移している一方で、ディフェンシブ株がしっかりに推移している。神経質な相場展開になりそうである。

《KK》

 提供:フィスコ

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