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【市況】中小型にシフトしやすい需給状況が続くか【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

13日の日経平均は反発。56.12円高の16729.04円(出来高概算14億2000万株)で取引を終えた。週明けの米国株高の流れを受けて買い先行で始まると、寄付き直後には一時16787.06円まで上げ幅を広げた。ただし、米国についてはブレイナードFRB理事の発言を受けた利上げ観測の後退による上昇であり、為替市場ではドル・円が1ドル101円台での推移となるなか、リバウンドは限られている。ただ、午前の取引終了時点でTOPIXが小幅に下げていたこともあり、午後の取引は日銀によるETF買入れへの思惑から底堅さが意識されていた。前場の高値には届かなかったものの、日経平均は16700円を回復して取引を終えている。

日経平均は25日線での攻防となった。戻りの鈍さが意識されていたが、ソフトバンクグ<9984>が重しとなったほか、規模別指数では大型株指数のみが下落となるなか、底堅かったとみて良さそうである。引き続き、米国の利上げ観測が強弱感を対立させてくるほか、北朝鮮問題による地政学リスク、さらに米大統領選挙の民主党のクリントン候補が同時多発テロ事件の追悼式典で体調不良を訴えるなど、健康問題に関心が集まっている。共和党のトランプ候補との選挙戦に影響を与えるのか注目されており、こちらも不安要因になりそうだ。

外部環境の不透明感から、主力大型株が手掛けづらい需給状況のなか、引き続き中小型株にシフトしやすいと考えられる。ゲームショウのほか、自動運転車、フィンテックなどのテーマ株の循環が続きそうである。また、調整が長期化している中小型株への出遅れ修正の動き等も意識されやすいとみられる。

《AK》

 提供:フィスコ

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