【市況】明日の株式相場見通し=買い手掛かり材料不足で続落、米利上げ観測でも円安進まず
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「前週末の米国株市場では、ボストン連銀のローゼングレン総裁が早期利上げを肯定する発言をしたことが、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを想起させ、予想外のNYダウ急落を招いた。ただ、米利上げ観測が浮上したにも関わらず、外国為替市場では円安・ドル高は進行せず、1ドル=102円台前半(12日夕刻)での推移で、株価の下支え要因とはなっていない」との見方が出ていた。
12日の東京株式市場は大きく売りが先行、日経平均株価は前引にいったん下げ渋る場面があったものの、後場は再び下げ幅を広げた。日経平均株価終値は、前週末比292円84銭安の1万6672円92銭と急反落した。
日程面では、7~9月期の法人企業景気予測調査、7月のマネタリーベースに注目。海外では、中国8月の鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資、米8月の財政収支が焦点になる。(冨田康夫)
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)