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2016年09月12日08時02分

【為替】今日の為替市場ポイント:米国株安を意識してリスク選好的な円売りは抑制される見込み

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

9日のドル・円相場は、東京市場では102円50銭から101円97銭まで下落。欧米市場でドルは一時103円06銭まで上昇し、102円71銭で取引を終えた。

本日12日のドル・円は、102円台で推移か。米長期金利は上昇したが、米国株安を意識してリスク選好的なドル買い・円売りは抑制される見込み。

利上げに関する米地区連銀総裁や連邦準備理事会(FRB)高官の発言を嫌気して、9日の米国株は大幅安となったが、市場参加者は米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権のあるボストン地区連銀のローゼングレン総裁の発言に対して主に反応したようだ。同氏はハト派寄りであるとみられていたが、「FRBが利上げを待ち過ぎれば米経済は一段のリスクに直面する」と指摘し、早期利上げを支持するような見解を表明した。

ただし、ローゼングレン総裁は9月利上げが必要であると明言していないことやタルーロFRB理事が米CNBCとの会見で「利上げに踏み切る前に、インフレが2%レベルに向けて加速している証拠を見極めたい」と話していることから、金利先物市場で9月利上げを織り込む確率は高まっていない。年内利上げの確率は9日時点で50%を超えているものの、9月利上げの確率は20%台にとどまっているもようだ。

また、市場関係者の間からは「年内利上げが70-80%程度織り込まれる状況にならない場合、FRBは利上げに踏み切れない」との声が聞かれている。9日の株安は9月利上げの可能性を打ち消したとの見方も出ているが、金融市場のボラティリティーが大幅に上昇した場合、年内利上げは流動的になるとみられる。

《WA》

 提供:フィスコ

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