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2016年09月12日05時20分

【注目】前週末9日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

M2HD <日足> 「株探」多機能チャートより

■ジーエヌアイグループ <2160>  216円 (+45円、+26.3%) 一時ストップ高

 8日、ジーエヌアイグループ <2160> [東証M]が特発性肺線維症治療薬「アイスーリュイ」の結合組織疾患を伴う間質性肺疾患治療薬としての中国における治験について、第3相臨床試験から開始できる承認許可を取得したと発表したことが買い材料。間質性肺疾患は結合組織の障害に伴う最も重篤な肺の合併症で、全世界で承認された治療法はない。臨床試験終了後には、当局と追加的な情報交換を行った上で、新薬承認申請を行うことになる。発表を受けて、「アイスーリュイ」の適用範囲拡大による将来的な業績への寄与に期待する買いが向かった。

■マネースクウェアHD <8728>  1,245円 (+216円、+21.0%)

 東証1部の上昇率トップ。マネースクウェアHD <8728> が3連騰。7日、米投資ファンドのカーライル・グループ傘下のインフィニティが同社に対してTOB(株式公開買い付け)を実施し、MBO(経営陣が参加する買収)で非上場化すると発表したことが引き続き買い材料視された。TOB価格が前日終値を21.5%上回る1株1250円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で1245円で寄り付いた。買付期間は9月8日から10月24日まで。非上場化で短期的な業績動向に左右されない状況を作るとともに、カーライル・グループのもとで事業基盤を強化する。

■ベクター <2656>  475円 (+80円、+20.3%) ストップ高

 ベクター <2656> [JQ]がストップ高。15日から開催される「東京ゲームショウ2016」を控えて、9月1日に発表した新作ブラウザゲームへの期待が高まったようだ。新作ブラウザゲーム「リグレティア」は、中国の深セン市益玩網絡科技が開発したMMORPG。他のブラウザゲームでは味わえない、がっぽり大金、しこたまレベルアップ、数知れない育成要素を体感できるなどの特徴を持つゲームで、豊富なコンテンツや機能により、サクッとプレイも、じっくりプレイも楽しめるという。なお、今秋にもサービスを開始する予定で、近日中にも事前登録を開始するとしている。

■小田原エンジニアリング <6149>  1,133円 (+150円、+15.3%) ストップ高

 小田原エンジニアリング <6149> [JQ]がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。業績好調に加え、予想PER10倍台、PER0.7倍台と株式指標面も割安で、好業績・バリュー株として物色資金が流入した。同社は8月10日に決算を発表。16年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比72.0%増の5.7億円に拡大し、従来の40.5%減益予想から一転して増益で着地。自動車、家電向けの大型案件や原価低減で、主力の巻線機の収益が急拡大したことが寄与した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の4.5億円→7.5億円に66.7%上方修正した。なお、株価は決算発表前の571円から約2倍に跳ね上がっている。

■RVH <6786>  843円 (+77円、+10.1%)

 RVH <6786> [東証2]が後場一段高。前引け後に資本準備金を20億円減少させ繰越利益剰余金の欠損を一掃すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。分配可能額の大幅拡充を図り、今後の株主還元の充実と資本政策の機動性を高めることを目的としているという。また、これに伴い拡充した分配可能額を原資として、自社株買いを実施すると発表しており、これも好感された。上限を30万株、または3億円としており、取得期間は11月11日から来年11月10日まで。

■鎌倉新書 <6184>  4,050円 (+360円、+9.8%)

 8日、鎌倉新書 <6184> [東証M] が決算を発表。17年1月期上期(2-7月)の経常利益(非連結)が前年同期比52.9%増の1.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。第1四半期に投下した広告宣伝効果などで、お墓や葬祭のポータルサイトの利用者が伸びて紹介手数料収入が増加したことが寄与。書籍・受託業務の原価圧縮を進めたことも増益に貢献した。第1四半期の同利益は4500万円で通期計画(3億1500万円)未達が懸念されていたが、上期実績の対通期進捗率が49.5%となったことで、これを好感する買いが向かった。

■マイネット <3928>  2,789円 (+206円、+8.0%)

 8日、マイネット <3928> [東証M]がモブキャスト <3664> [東証M]と共同運営する「mobcastプラットフォーム」に、同社の美少女カードバトルRPG「幻獣姫」を配信すると発表したことが買い材料視された。「mobcast プラットフォーム」は、会員数約600万人のモバイルオンラインエンターテインメントプラットホーム。今後、同社が運営するスマートフォンゲームを提供するとともに、サードパーティの参画を促進する取り組みを実施するという。発表を受け、国内100万人以上のユーザーを持つ「幻獣姫」の配信による収益拡大に期待する買いが向かった。

■マークラインズ <3901>  2,510円 (+160円、+6.8%)

 マークラインズ <3901> が6連騰。8日の取引終了後に発表した8月の情報プラットフォーム契約企業数が前月比21社増の2139社となり、着実に契約企業数を伸ばしていることが好感された。同社は、自動車産業ポータルを世界で運営。現在、国内外の完成車メーカーや部品、材料メーカーなど2000社を超える企業に採用されているが、契約企業数の増加は業績向上につながるだけに、関心が高まったようだ。

■ダブル・スコープ <6619>  2,008円 (+123円、+6.5%)

 ダブル・スコープ <6619> が4連騰したほか、田中化学研究所 <4080> 、昭和電工 <4004> などリチウムイオン電池関連株に高いものが目立った。世界的な環境規制強化の流れのなかで、エコカーも二酸化炭素排出量を今よりさらに少なくしようとする動きが顕在化してきており、ハイブリッド車(HV)よりも電気自動車に補助的にエンジンを搭載したプラグインハイブリッド(PHV)電気自動車(EV)の普及が今後加速する可能性が指摘されている。車載用リチウムイオン電池の需要がこれまで以上に高まる公算が大きく、関連メーカーの動きも風雲急だ。そうしたなか、ダブル・スコープが韓国で新工場を建設し、耐熱性の高いセパレーターの生産能力を倍増させる方針にあることが一部で伝わり、これが株価を刺激する格好となった。セパレーターはリチウムイオン電池の正極材と負極材を絶縁する機能を持つ主要部材で、特に熱に強いコーティング型セパレーターは欧州向けで高い需要が発現している。同社株の動きに触発されて正極材を手掛ける田中化研や負極材を手掛ける昭和電工なども買い優勢の展開となった。

■メドレックス <4586>  587円 (+35円、+6.3%)

 メドレックス <4586> [東証M]が反発。同社は9日、午前8時30分に米国子会社を通じてMRX-4TZT(チザニジンテープ剤、痙性麻痺治療貼付剤)の治験許可申請を、米国FDAに提出したことを発表した。MRX-4TZTは、イオン液体を利用した独自技術を用いて中枢性筋弛緩薬であるチザニジンのテープ型貼付剤を製剤開発したもの。筋弛緩薬の米国市場規模は2014年度において12億ドル(1ドル100円換算で約1200億円)といわれている。現在、筋弛緩薬の経皮製剤が存在しない中、経皮製剤化することにより経口剤と比較して、有効血中濃度の持続性、眠気や肝障害などの副作用の低減などの利点が期待される。

■アエリア <3758>  1,640円 (+95円、+6.2%)

 アエリア <3758> [JQ]が3日ぶり反発。東証が8日、信用取引の委託保証金率を9日売買分から50%以上(うち現金20%以上)に引き上げると発表した。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を、現行の30%から50%(うち現金20%)に引き上げると発表している。信用取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方があるなかで、9日は買いが優勢となった。

■ヨロズ <7294>  1,468円 (+75円、+5.4%)

 8日、ヨロズ <7294> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.04%にあたる100万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月14日から17年3月13日まで。

■昭和電工 <4004>  1,328円 (+63円、+5.0%)

 SMBC日興証券が8日付で昭和電工 <4004> の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を1150円→1370円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、16年12月期通期計画を下方修正したことで当面の悪材料は出尽くしたとみている。また、構成比は小さいが半導体特殊ガスや電池材料といった新たな収益源が台頭しつつあることを評価。株価本格反発にはHDメディアと黒鉛電極の構造要因解消が必要条件と指摘している。

■シーイーシー <9692>  1,766円 (+82円、+4.9%)

 シーイーシー <9692> が反発。同社は8日の取引終了後、17年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結決算を発表。売上高は218億9300万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は16億5700万円(同5.1%減)、純利益は10億7700万円(同63.4倍)だった。前期の自社開発製品大口販売や有価証券保有目的変更による評価益計上の反動減などにより営業利益は減益ながら、スマートファクトリー関連ビジネスが好調に推移したほか、前期計上した神奈川第2データセンター譲渡による特別損失約18億円の影響が今期は解消されたことから純利益は大幅な増益となった。通期業績は売上高450億円(前期比5.3%増)、営業利益34億5000万円(同6.0%増)、純利益22億円(同70.6%増)と従来見通しを据え置いた。

■DMG森精機 <6141>  1,098円 (+28円、+2.6%)

 DMG森精機 <6141> が反発。9日、日本マイクロソフト(東京都港区)と、工作機械を中心とする制御システムのセキュリティーとスマートファクトリーなどの実現に向けて技術協力で連携することで合意したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の連携では、世界最大の工作機械メーカーであるDMG森精機と、組み込み機器向けからパブリッククラウドプラットフォームまで幅広くIoTの基盤を提供し、グローバルレベルでのさまざまなセキュリティー対策の実績を持つ日本マイクロソフトが、それぞれのノウハウを結集することで、制御システムが直面するセキュリティーの課題に取り組むというもの。また、新規ビジネスモデルの構築に向けたクラウドにおける運用と応用分野の検討や、VR(仮想現実)/ウエアラブルデバイスによる機械操作員の作業効率の向上など、先端のIT技術の活用などでも協力するという。

■JVCケンウッド <6632>  254円 (+6円、+2.4%)

 JVCケンウッド <6632> が続伸。同社は8日、米国の無線子会社EFジョンソンテクノロジーズ(EFJT)を通じて、Public Safety(公共安全)市場向けデジタル無線規格「P25」に対応したデジタル無線システムを、米国ペンシルバニア州エリー郡から受注したことを発表した。今回受注したシステムを構成するEFJTの無線制御システム「ATLASシステム」と「KENWOOD」ブランドで統一した携帯・車載無線端末(Vikingシリーズ)は、警察や消防、救急医療などPublic Safety市場向けに開発されたデジタル無線規格「P25」に対応しているだけでなく、EFJTが誇る高い品質と信頼性により、いかなる環境下でも安定した無線通信を可能としている。

■国際石油開発帝石 <1605>  870.5円 (+20.4円、+2.4%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、石油資源開発 <1662> が反発したほか、NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN <2038> [東証ETN]が続伸するなど原油関連銘柄に物色資金が流入した。ここ原油市況が上昇基調を強めている。直近では米エネルギー省が発表した週間在庫統計で原油在庫が市場コンセンサスに反し大幅に減少したことから、北米指標であるWTI原油先物価格は2ドル12セント高の1バレル=47ドル62セントと大幅高で4日続伸となり、これを受けて、前日の米国株市場では資源エネルギーセクターが買いを集めた。この流れが東京市場にも波及している。

■アルプス電気 <6770>  2,227円 (+37円、+1.7%)

 JPモルガン証券は8日付で、「iPhone7の勝ち組と負け組」と題する電子部品セクターのリポートを発表した。新モデルが発表されたことで、今後はプレオーダーの動向と年末ごろからデザインが確定する次期モデルに焦点は移行するとみており、7月から本格化している新モデル向け受注拡大による業績モメンタム上昇と次期モデルにおけるコンテンツの変化、さらに非スマホビジネスも考慮した上で、アルプス電気 <6770> と日東電工 <6988> に注目しているとした。同証券では、次期モデルの最大の焦点はOLEDシフトであるとして、タッチセンサがアウトセルになることから、日本写真印刷 <7915> のフィルムタッチセンサの大きな事業機会につながる見通しとしたほか、日東電工の光学フィルムもiPhone1台当たり搭載金額は3割上昇すると予想。さらに、カメラ機能の強化は次期モデルでも続く見通しであることから、アルプス電気やミツミ電機 <6767> の事業機会拡大が続くとみている。一方、LEDバックライトを供給するミネベア <6479> やフォースタッチセンサ向けFPCを供給するNOK <7240> にはネガティブとなるとしている。

■コマツ <6301>  2,311円 (+37円、+1.6%)

 建機株が高い。コマツ <6301> と日立建機 <6305> はそろって年初来高値に買われた。中国での建機販売の好調を評価する買いが流入した。野村証券の8日付リポートによると、中国工程機械工業会(CCMA)が発表した中国・油圧ショベル販売は、8月の需要台数(中国系と外資系の合計、6トン未満のミニショベル含む、輸出除く)が前年同月比53%増と7月の同18%増から増勢が強まった。また、コマツが発表した中国の建機稼働時間は、8月が前年同月比11%増と7月の同6%増から伸び率は高まった。同社の中国での販売台数(ミニショベル含む)は8月に同60%増と7月の同18%増に比べ増加基調を強めたほか、日立建機も8月は同42%増となった。

※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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