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【市況】FOMC待ちでテーマ株物色に【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

9日の日経平均は小幅に反発。6.99円高の16965.76円(出来高概算17億6000万株)で取引を終えている。8日の米国市場が弱い動きをみせていたが、円相場がやや円安に振れていたほか、原油相場の上昇を受けて、日経平均は反発して始まった。その後17000円を回復する場面をみせたが、北朝鮮が核実験を実施したもよう、と報じられたことが嫌気され、マイナス圏での推移に。しかし、日銀のETF買入れへの思惑から下を売り込む流れにはならず、16900円をキープしている。

午後に入ると底堅さが意識されるなか、日銀のETF買入れ観測もあって、プラス圏での推移が続いた。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれもマイナスとなったが、大型株指数は小幅な下げにとどまっている。セクターでは海運、鉱業、空運、証券、非鉄金属、鉄鋼、ガラス土石、石油石炭、機械が上昇。一方で、食料品、水産農林、情報通信、建設、その他製品、電力ガスが下落。

SQ値が17011.77円と、幻のSQとはならなかったが、17000円が心理的な抵抗として意識されやすかった。ただし、下値も16900円をキープしている状況であり、売り込みづらい需給状況であろう。一方で規模別指数では小型株指数の弱さが目立っていたが、マザーズ、JASDAQはプラスで終えており、新興市場の中小型株物色は活発だった。

来週も引き続き米国の利上げ時期への思惑から方向感は掴みづらく、翌週、9月20日・21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは強弱感が対立しやすい局面がありそうだ。その中でゲームショウ開幕を手掛かりとしたテーマ株物色に向かわせそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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