【市況】東京株式(大引け)=6円高、円安傾向の為替を横目に小幅反発
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
大引けの日経平均株価は前日比6円99銭高の1万6965円76銭と3日ぶり小幅反発。東証1部の売買高概算は17億6469万株、売買代金概算は2兆1662億4000万円。値上がり銘柄数は739、対して値下がり銘柄数は1082、変わらずは153銘柄だった。
前日のECB理事会で金融政策の現状維持を決定したことを受け為替市場では円安の流れとなり、原油市況も上昇基調を強めていたこともあり、きょうの東京市場は朝方やや買い優勢で始まった。しかし、その後は戻り売り圧力に押されマイナス圏に沈む展開に。日銀のETF買いに対する思惑から下値に対しても底堅さを発揮、後場は持ち直したものの、上値も重く大引けは日経平均1万7000円台には届かなかった。売買代金は2兆円を上回ったが、きょうはメジャーSQ(株価指数先物・オプション9月物の特別清算指数)算出日に当たっていたことで全体商いはイレギュラーに膨らんでおり、実質的には閑散商いだった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調な動き、京セラ<6971>にも買いが先行した。サイバーコム<3852>が急伸したほか、ダブル・スコープ<6619>が活況のなか大幅高となり目を引いた。日精樹脂工業<6293>が上昇、JPホールディングス<2749>、ベネッセホールディングス<9783>なども物色人気となっている。
半面、任天堂<7974>が大商いも利益確定売りに押され、ディー・エヌ・エー<2432>も反落。サノヤスホールディングス<7022>も大きく利食われた。ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が値を下げ、ハピネット<7552>、ラウンドワン<4680>などの下落も目立った。アニコム ホールディングス<8715>も売られた。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)