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2016年09月09日12時24分

【市況】後場に注目すべき3つのポイント~テーマ株等での循環物色へ

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・テーマ株等での循環物色へ
・ドル・円は102円06銭付近、日本株の反落や北朝鮮核実験を嫌気
・富士重、浜松ホトなど4社の目標株価変更


■テーマ株等での循環物色へ

日経平均は続落。32.52円安の16926.25円(出来高概算10億2000万株)で前場の取引を終えている。8日の米国市場が弱い動きをみせていたが、円相場がやや円安に振れていたほか、原油相場の上昇を受けて、日経平均は反発して始まった。その後17000円を回復する場面をみせたが、北朝鮮が核実験を実施したもよう、と報じられたことが嫌気され、マイナス圏での推移となっている。もっとも、過度に売り込む流れにもならず、16900円前半レベルでのこう着が続いている。

SQに絡んだ商いは売り買いトントンとの観測であり、SQ値概算は17011.77円だった。セクターでは、鉱業、海運、石油石炭、鉄鋼、証券、空運、精密機器が上昇。一方で、その他製品、食料品、陸運、情報通信、建設が小安い。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。売買代金上位では、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>、KDDI<9433>が軟調。半面、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>、京セラ<6971>が堅調。

北朝鮮の核実験実施との報道が嫌気された面があろうが、日経平均は16900円前半レベルでの底堅さが意識される。日銀のETF買入れが意識されるが、指数を大きく押し上げる展開は期待しづらく、こう着感の強い相場展開が続きそうである。とはいえ、手掛かり材料に欠ける面もあったため、想定内のこう着であろう。SQ値が17011.77円と、幻のSQとはならなかったが、17000円が心理的な抵抗として意識されやすい。

そのため、後場もこう着感の強い相場展開が続きそうである。ただし、個人主体の中小型株物色は活発である。柱となる銘柄が不在であるため、方向感は掴みづらくなろうが、循環物色は続きやすい。フィンテック、AR/VR、ポケモノミクス、iPhone 7、自動運転車など、目新しい材料ではないにせよ、短期筋の値幅取りの流れが注目される。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■ドル・円は102円06銭付近、ドル弱含み、日本株の反落や北朝鮮核実験を嫌気

9日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含む展開。日経平均株価の反落や北朝鮮の核実験観測に警戒感で、ドルが売られた。ドル・円は102円半ばで寄り付いた後、国内勢による利益確定売りで値を下げる展開。その後は日経平均のマイナス圏転落でドル買いは弱まったようだ。また、北朝鮮で9時半ごろ観測された人工的な揺れは核実験の可能性が指摘され、警戒感による円買いも観測された。

また、10時半に発表された中国の8月消費者物価指数が低調だった影響でややリスク回避的な動きとなり、ドル・円は一時102円を割り込んだ。ただ、ランチタイムの日経平均先物はプラス圏に切り返しており、日経平均が後場再び浮揚すればドルは102円台を維持する可能性はあろう。

ここまでドル・円は101円97銭から102円50銭、ユーロ・円は115円03銭から115円42銭、ユーロ・ドルは1.1260ドルから1.1274ドルで推移した。

12時20分時点のドル・円は102円06銭、ユーロ・円は115円09銭、ポンド・円は135円95銭、豪ドル・円は78円02銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄


・富士重<7270>、浜松ホト<6965>など4社の目標株価変更

・サイバーコム<3852>、アークン<3927>、中村超硬<6166>などがストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・食料品など内需・ディフェンシブセクターの下げが目立った

・菅官房長官
「北朝鮮の地震は核実験の可能性」

・ロシア中銀副総裁
「人民元建てロシア連邦債の年内発行を準備」

・韓国大統領
「北朝鮮が本日核実験を実施した」


☆後場の注目スケジュール☆


<国内>
・13:30 7月第3次産業活動指数(前月比予想:+0.3%、6月:+0.8%)


<海外>
・14:45 スイス・8月失業率(季調済)(予想:3.3%、7月:3.3%)
・15:00 独・7月貿易収支(予想:+237億ユーロ、6月:+247億ユーロ)
・EU財務相・中銀総裁の非公式会合(10日まで)

《WA》

 提供:フィスコ

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