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【市況】<マ-ケット日報> 2016年9月8日

 8日の市場は日経平均が続落。終値は前日比53円安の1万6958円で、4日ぶりに1万7000円の大台を割り込んで引けた。前日の米国株が甘く終え、円相場も高止まりしたままとあってこの日は終日マイナス圏で推移。1ドル=104円台の円安があってここまで(1万7000円台)戻してきた経緯があるだけに、円安の動きが弱いとなると、1万7000円以上を買う理由が減ってしまう。

 昨日の米国市場は材料不在のなか株価が高値圏にあることから小口の売りが出てダウ平均は4日ぶりに小反落した。iPhone7の発表によるアップル株上昇でナスダック指数は連日の史上最高値更新。主要指数間では高安まちまちの動きとなっている。さて、円安という支えが外れかかっている東京市場は続落し、日経平均が1万7000円台を割り込んだ。午後に日銀副総裁の講演内容が伝わると、マイナス金利深堀りの可能性が意識されて金融株中心に下げ幅を拡大。先物への仕掛け的な売りもあって日経平均の下げ幅は一時175円まで広がった。終盤は日銀のETF買いが意識されてかなり値を戻したが、下げても日銀上げても日銀で、ファンダメンタルズと乖離した値動きに市場のムードもややしらけ気味である。

 個別ではiPhone向けに人気ゲーム「スーパーマリオ」の新作を配信すると発表した任天堂 <7974> が大幅高に。任天堂とスマホゲームを協業するディーエヌエー <2432> も買いを集めている。(ストック・データバンク 編集部)

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