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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:任天堂、ディーエヌエ、さくらネット

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■任天堂 <7974>  27,960円  +3,265 円 (+13.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 任天堂<7974>が大量の買いを集めカイ気配スタート、中段を一気に上放れる動きをみせている。米アップルが現地時間7日に開催したイベントで「iPhone7」などを発表、世界の耳目を集めたが、そこで任天堂は人気ゲーム「スーパーマリオ」の新作である「スーパーマリオラン」をiPhone向けに提供することを発表、これが株価を強く刺激する格好となっている。同社株は前日に東証1部断トツの売買代金をこなし、5%近い急伸をみせていたが、利益確定の売り圧力は乏しい。7月19日には「ポケモンGO」関連人気に乗り3万2700円まで上値を伸ばしたこともあって、戻り相場はまだ中盤とみたリバウンド期待の買いが勢いを増している。

■ディー・エヌ・エー <2432>  3,665円  +410 円 (+12.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ディー・エヌ・エー<2432>がカイ気配のまま株価水準を切り上げ、一時値幅制限上限まで上値を伸ばした。米アップルが現地時間7日に開催したイベントで任天堂は人気ゲーム「スーパーマリオ」の新作である「スーパーマリオラン」をiPhone向けに提供することを発表。ディーエヌエーは同ゲームの開発や運営で任天堂<7974>に協力しており、これを買いの根拠に投機資金が集結している。このほかでは、ポケモンGOが「アップル ウォッチ」に対応することも発表され、ポケモノミクス関連として人気化した経緯があるサノヤスホールディングス<7022>、イマジカ・ロボット ホールディングス<6879>、シライ電子工業<6658>なども人気再燃となり値を飛ばしている。

■さくらインターネット <3778>  1,005円  +52 円 (+5.5%)  11:30現在
 さくらインターネット<3778>が一気に4ケタ大台を回復したのをはじめ、インフォテリア<3853>、アイリッジ<3917>、GMOペイメントゲートウェイ<3769>、セレス<3696>、マネーパートナーズグループ<8732>、フィスコ<3807>などフィンテック関連に位置づけられる銘柄が軒並み高となった。日本でも「ビットコイン」など仮想通貨に対する規制を盛り込んだ資金決済法改正および銀行法改正により、欧米に後れをとっているフィンテック分野での官民を挙げたキャッチアップが始まっている。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などをはじめとするメガバンクがフィンテック分野で、ITベンチャーとの協業に前向きな動きを示すほか、8月下旬に日銀が第1回Fintechフォーラムを主催するなど同業界へのアプローチを強めていることで、株式市場でも改めて注目を集め始めた。そうしたなか8日付の日本経済新聞が「金融と情報技術を組み合わせたフィンテック事業を手掛ける企業への投資が急増している。2016年は世界で240億ドル(2兆4000億円強)と過去最高を更新する見通しだ」と報じたことが、新たな刺激材料となった。「日本でも関連する金融商品が相次いで立ち上がり、三井住友アセットマネジメントが新たに設定する投資信託は当初の運用規模が700億円超と今年最大になる。個人も含めた投資マネーの流入で、金融業の技術革新が一段と加速する可能性が出てきた」と記事は伝えており、関連銘柄のビジネスチャンスを想起させる格好となっている。

■京都銀行 <8369>  765円  +22 円 (+3.0%)  11:30現在
 京都銀行<8369>が大幅高。きょうは地銀株が総じて強い動きをみせるなか、ひと際目立った上げ足をみせている。任天堂<7974>がiPhone向けに人気ゲーム「スーパーマリオ」の新作を配信することを発表し、これが任天堂の株価を大きく押し上げているが、京都銀行は4%強保有する大株主として、含み益拡大などの恩恵を享受する。9月20~21日の日銀金融政策決定会合でマイナス金利の深掘りに対する警戒ムードは残るものの、貸出金も順調に伸びている状況でPBR0.5倍未満の時価は割安感も強い。

■ダイセキ <9793>  1,869円  +34 円 (+1.9%)  11:30現在
 ダイセキ<9793>が堅調。7日付でみずほ証券が投資判断「買い」、目標株価2650円継続。17年2月期は通期連結営業利益で会社側計画の76億9000万円(前期78億4900万円)に対して従来予想の81億2000万円から85億円へ引き上げた。足元では原油市況の回復と安定化により、同社単独の業績にプラス効果が現れ始めていると指摘している。

■日本郵船 <9101>  198円  +3 円 (+1.5%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が買われ、業種別騰落率で値上がり上位にランクされている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数の戻りが加速しており、6日時点で前日比21ポイント高の745と急伸、7月19日以来の水準を回復している。またコンテナ船では韓国の海運大手が8月末に経営破綻したことが、コンテナ貨物船運賃の大幅上昇につながっており、海運セクターの収益環境に追い風局面となっている。

■クレディセゾン <8253>  1,796円  +25 円 (+1.4%)  11:30現在
 全体相場が軟調地合いとなっているなか、クレディセゾン<8253>はしっかり。同社はきょう、10月から国内でサービスを開始するApple Payに対応することを明らかにした。同社が発行するセゾンカードおよびUCカードの会員、約2500万人を対象にiPhone7、iPhone7Plus、Apple Watch Series2でApple Payが利用できるようになる。

■カネカ <4118>  831円  +9 円 (+1.1%)  11:30現在
 カネカ<4118>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は7日、目標株価を750円から810円に引き上げた。レーティングの「ニュートラル」は継続した。同証券は、17年3月通期の連結営業利益を350億円から390億円(会社予想は420億円)に上方修正した。円高が進行するなかで4~6月期の営業利益は88億円(前年同期比2%増)と堅調だった。ただ、為替の1ドル=100円水準が続けばマイナス要因となるとも指摘している。今後の注目点は、7月から稼働を開始した合成繊維カネカロンのマレーシア新工場の稼働率上昇の時期とみている。

■伊藤忠エネクス <8133>  792円  +3 円 (+0.4%)  11:30現在
 伊藤忠エネクス<8133>は堅調。同社は7日、子会社の伊藤忠工業ガスと15年10月にインドネシアに設立したPT.ITC ENEX INDONESIAで本社と充填所を竣工したことを発表した。今回、竣工したPT.ENEXの本社と充填所は、伊藤忠商事<8001>と現地大手財閥であるシナルマスグループが開発・運営するカラワン工業団地内に位置し、この施設を拠点に日系企業や現地企業向けに、炭酸ガスや酸素ガスなど各種高圧ガスの充填や販売を行っていく。

■大東建託 <1878>  16,200円  +15 円 (+0.1%)  11:30現在
 大東建託<1878>が6日続伸。同社は7日、外国人の賃貸住宅需要の拡大を見込み、店頭やインターネットでの部屋探しにおいて、5カ国語に対応の体制を整え、全国の185店舗でサービスを開始したことを発表した。今回の対応言語は英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語で、店舗に日本語が話せない外国人が来店した場合や、電話での問い合わせがきた場合、スムーズに案内・対応ができるよう、3者間同時通話(同時通訳)による通訳体制を構築している。

■楽天 <4755>  1,378.5円  -50.5 円 (-3.5%)  11:30現在
 SMBC日興証券が7日付で楽天 <4755> の投資判断を「1(強気)→2(中立)」に引き下げたことが売り材料視された。リポートでは、国内EC市場の回復には時間を要すると指摘。新ポイント販促である「SPU7」などの施策が流通総額の成長率に及ぼすプラス効果は、想定より遅く時間をかけて緩やかに表れる可能性があるとしている。

■富士ソフト <9749>  2,790円  -100 円 (-3.5%)  11:30現在
 富士ソフト<9749>が反落。7日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を2950円から3000円へ引き上げたがレーティングは「オーバーウエート」から「ニュートラル」へ引き下げた。自動車関連やFA関連の組み込みソフト開発を牽引役に業績は好調に推移、これにより、株価は堅調に推移し、上値余地が相対的に限定的となったとし、さらなる株価上昇には資本効率改善に向けた取り組みが重要とみており、今後の動向に注目としている。

●ストップ高銘柄
 メディアス <3154>  2,833円  +500 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在
 マネースクウェアHD <8728>  1,029円  +150 円 (+17.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ETFSパラ <1675>  7,720円  0 円 (0.0%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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