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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

日曹達 <日足> 「株探」多機能チャートより

■日本曹達 <4041>  437円 (-55円、-11.2%)

 東証1部の下落率トップ。日本曹達 <4041> が続落。6日、日本経済新聞社が同社を10月3日付で日経平均銘柄から除外すると発表したことが売り材料視された。

■くらコーポレーション <2695>  4,875円 (-445円、-8.4%)

 東証1部の下落率2位。6日、くらコーポレーション <2695> が決算を発表。直近3ヵ月の実績である16年5-7月期(第3四半期)の連結経常利益が前年同期比18.5%減の13.8億円に落ち込んだことが売り材料視された。「シャリカレー」シリーズなどサイドメニューの投入やフェア開催が奏功し増収を確保したものの、販管費や売上原価が膨らみ採算が悪化したことが響いた。四半期ベースで2ケタ増益が続いていただけに、減益に転じたことを嫌気する売りが向かった。なお、16年10月期第3四半期累計(15年11月-16年7月)の連結経常利益は前年同期比4.7%増の50.2億円だった。

■浜松ホトニクス <6965>  3,035円 (-180円、-5.6%)

 東証1部の下落率3位。SMBC日興証券が6日付で浜松ホトニクス <6965> の投資判断を「2(中立)→3(弱気)」に引き下げ、目標株価を3100円→2600円に減額したことが売り材料視された。リポートでは、医用機器向けセンサーの技術進歩による需要拡大に一巡感があり安定成長期に入っていると指摘。さらに、ウェアラブル端末向け部品への期待から上がった株価には割高感があるとしている。同証券では、16年9月期の連結営業利益を233億円→203億円(会社計画は204億円)、17年9月期を266億円→194億円にそれぞれ引き下げた。

■アルプス電気 <6770>  2,254円 (-23円、-1.0%)

 アルプス電気 <6770> が続落。岡三証券が6日付のリポートで、レーティング「強気」を継続したが、目標株価を3300円から2800円へ引き下げたことが嫌気された。同証券では、スマートフォン向けや車載向け機器などで中長期的な成長ポテンシャルは高いと評価。ただ、設備投資額の大幅な増加や円高のデメリットなどにより、17年3月期営業利益予想を従来の506億円から会社計画465億円を下回る436億円へ引き下げた。また、18年3月期も同595億円から513億円へ、19年3月期も同651億円から579億円へ修正している。

■トヨタ自動車 <7203>  6,184円 (-51円、-0.8%)

 トヨタ自動車 <7203> 、日産自動車 <7201> 、富士重工業 <7270> 、ホンダ <7267> など自動車株に売りが集まった。米8月のISM非製造業景況指数が大幅低下し6年半ぶりの低水準となったことが、米早期利上げ観測の後退につながった。これを受け足もとの外国為替市場で1ドル=101円台50銭近辺の推移と急激な円高が進行、輸出比率の高い自動車セクターには輸出採算悪化の思惑が再燃し売りがかさむ展開となった。

※7日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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