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【市況】明日の株式相場見通し=売り買い拮抗でもちあい、円高進行も売り手控え

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(8日)の東京株式市場は、売り買いが拮抗するなか、もちあいの推移となりそうだ。きょうは、外国為替市場で急激な円高・ドル安状態となったにもかかわらず、日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ思惑が下支えとなり、日経平均株価は後場に入って徐々に下げ渋る展開となった。日銀は7日取引終了後、指数連動型上場投資信託受益権(ETF)を733億円買い入れたと発表した。

 市場関係者からは「前日に比べて、対ドルで2円程度の急速な円高進行を受け、寄り付き直後には日経平均株価が一時、前日比178円安まで下げ幅を広げる場面もあった。ただ、その後は、根強い日銀によるETF買い入れ思惑から、積極的な売りは手控えられたようだ」との見方が出ていた。

 7日の東京株式市場は、外国為替市場での急速な円高・ドル安の影響を受けて、主力株大型株を中心に売りが出て、終始軟調な展開を強いられたが、後場に入ると下げ渋りが鮮明となった。日経平均株価終値は、前日比69円54銭安の1万7012円44銭と3日ぶりに反落。東証1部の売買代金は2兆1267億円と8月31日以来、1週間ぶりの2兆円台乗せとなった。
 
 日程面では、4~6月期のGDP改定値、7月の国際収支、8月の景気ウォッチャー調査、8月のオフィスビル市況に注目。海外では、欧州中央銀行(ECB)定例理事会(ドラギ総裁会見)、中国8月の貿易収支が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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