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【市況】<マ-ケット日報> 2016年9月7日

 7日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比69円安の1万7012円だった。円高進行を受けて1万7000円の大台を割り込むスタートとなったが、日銀のETF買い入れ期待などから徐々に切り返し終盤には大台を回復。1日で2円近くも進んだ円高に似合わない腰の強さをみせている。日銀の買い余力の大きさが価格形成に影響を及ぼしているといえよう。

 昨日の米国市場は9月利上げ観測の後退を受けてダウ平均は3日続伸した。この日発表された8月のISM非製造業景況感指数が6年半ぶりの水準に悪化したことで早期利上げ観測が後退。株式にはこれが金利低下という追い風となったようで、ナスダック指数などは3週間ぶりの最高値更新となっている。S&P500種も最高値まであとわずか。米国では金融相場、業績相場のいいとこ取り相場が続いている。一方、東京市場は1ドル=101円台前半まで一気に進んだ円高を嫌気して売りが先行。序盤に日経平均が178円安と売り込まれる展開となった。しかし、安くなったら安くなったで日銀のETF買い期待が膨らみ、売り一巡後はじわじわと下げ幅を縮小。このところの出遅れ株や割安株、中小型株への買いも継続し、終盤には1万7000円台を回復する強さをみせて引けている。内容的にも東証1部全体で値上がり銘柄数の方が勝る状態。JQ平均、東証2部指数、マザーズ指数はいずれも続伸しており、全体的な底上げの流れは継続しているようである。(ストック・データバンク 編集部)

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