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【市況】日経平均は反落、ETF買入れのインパクトを見極め/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は反落。111.74円安の16970.24円(出来高概算8億7000万株)で前場の取引を終えている。米ISM非製造業景況指数が予想を下振れ、早期利上げ観測が後退したことを背景に円相場が円高に振れて推移するなか、利益確定の流れが先行した。しかし、寄付き直後に16903.20円まで下げ幅を広げた後は、下げ幅を縮めており、前引け間際には16980円台まで下げ幅を縮めていた。

 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも下落。セクターでは、電力ガス、石油石炭、サービス、その他製品、建設、水産農林、倉庫運輸が小じっかり。半面、保険、銀行、証券、鉄鋼、非鉄金属、海運、輸送用機器、鉱業が冴えない。

 円相場が1ドル101円半ばで推移するなか、日経平均は5日線を下回っての推移に。週足の一目均衡表では雲下限が16945円辺りに位置しており、同水準が支持線として意識されている。午後は日銀のETF買入れに対する需給期待が高まっているなか、買入れが行われるかが注目されるところ。もっとも、ETF買入れを織り込む形で積極的な買いが入っていたとは考えづらく、期待ほど反応が限られたとしても、嫌気売りが強まる展開にはなりづらいだろう。

 物色としてはETF買入れへの思惑から品薄の値がさ株などにインパクトを狙った動きが出やすい。また、「iPhone7」「相棒ポケモン」「VR」などのテーマ株等に短期筋の資金が集中しやすいだろう。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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