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【市況】東京株式(前引け)=円高嫌気で反落も下値では押し目買い観測

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
 7日前引けの日経平均株価は前日比111円74銭安の1万6970円24銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は8億7842万株、売買代金概算は9241億7000万円。値上がり銘柄数は669、対して値下がり銘柄数は1124、変わらずは174銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、為替の急速な円高進行を嫌気して寄り付きから利益確定の売りが優勢、日経平均は下値模索の展開で1万7000円台を割り込んだ。前日発表された米8月のISM非製造業景況指数が6年半ぶりの水準に落ち込み、これを受けてドル売り・円買いの動きが加速、1ドル=101円台半ばまで円高が進み、主力株中心に売り圧力が強まった。しかし、自動車や電機など輸出セクターが売りに押される一方、建設や電力ガス、サービスなど内需系銘柄が頑強な値動きをみせ、全体を支えた。株式需給面でも後場に日銀のETF買いへの期待が底流するなか、下値では押し目買いや空売り買い戻しの動きなどが観測され、日経平均は下げ渋っている。

 個別では円高を嫌気してトヨタ自動車<7203>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売り物に押されている。村田製作所<6981>、TDK<6762>など値がさの電子部品株も軒並み安。このほか、日経平均入れ替えに伴い採用銘柄から外された日本曹達<4041>が大幅下落している。半面、日経平均新規採用の楽天<4755>は上昇。任天堂<7974>が商いを伴い上値指向を強めているほか、東京電力ホールディングス<9501>も高い。投資ファンドのTOB発表で前日まで3日連続ストップ高を演じたノバレーゼ<2128>は、きょうは値幅制限の上限には届いていないものの500円を超える上昇で続急騰。ダブル・スコープ<6619>、エムスリー<2413>も人気。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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