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【市況】NY株式:利上げ時期を占う展開が続く

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

5日の米株式市場は、レイバー・デー(Labor Day-労働者の日)の祝日で休場。注目されていた先週の雇用統計は、非農業部門雇用者数が15.1万人増と予想を大幅に下回る内容となり、利上げ観測が後退したものの、複数の連銀関係者が年内の利上げに積極的な発言を行っており、引き続き、経済指標から利上げ時期を占う展開が続くだろう。

雇用統計の結果に気迷いがみられており、利上げ時期については9月、12月といった
見方が分かれているようである。雇用統計の結果からは9月利上げが後退した感はあ
るが、FRBの利上げに向けた積極姿勢を踏まえ、9月利上げの可能性を意識しつつも、
結果的には9月20日・21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは強弱感が対立しや
すい局面がありそうだ。

経済指標では労働市場情勢指数(8月)、ISM非製造業景況指数(8月)が予定されてい
る。また、サンフランシスコ連銀総裁が講演を行う予定である。その他、翌7日には
アップルの新製品発表会が注目される。発表会では、ストレージやバッテリー容量を
強化し、イヤホンジャックを廃止した新型iPhoneの発表が予想されている。日本で広
く利用されている非接触ICチップ技術「FeLiCa」が搭載されるとの憶測もある。10-
12月のホリデーシーズンに向けてiPhoneユーザーの買い替え需要を刺激するような機
能を備えているかが焦点だ。

《TM》

 提供:フィスコ

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