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【市況】明日の株式相場見通し=円安に一服感で弱含み推移、売り買いともに手詰まり状態

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(7日)の東京株式市場は、材料不足で売り買いともに手控え姿勢が強まるなか、ここ2週間近く続いた外国為替市場での円安・ドル高傾向に一服感が出はじめているのを受け、上値の重さが際立つ推移となりそうだ。日経平均株価は1万7000円を近辺での狭いレンジでの攻防となりそうだ。

 きょうの東証1部の売買代金は、1兆6249億円、1日の高安の変動幅は約75円と、閑散もちあい相場となった。市場関係者からは「日米の金融政策決定のイベントが経過するまでは、市場参加者は積極的に動き難い。売り方は、日銀の上場投資信託(ETF)買い思惑で下値が限定され、一方で踏み上げの恐怖感もある。買い方は、為替が円高進行に反転した場合の急落を恐れて、これ以上買い進めない状態」との見方が出ていた。

 6日の東京株式市場は、寄り付き直後に小幅安となる場面があったものの、その後は一貫して小幅高を維持する推移となった。日経平均株価終値は、前日比44円35銭高の1万7081円98銭と小幅続伸した。

 日程面では、7月の景気動向指数、8月末の外貨準備高に注目。海外では、日ASEAN首脳会議、ASEANプラス3首脳会議、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、リオデジャネイロ・パラリンピック開幕(~18日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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