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【経済】米利上げ、2016年は1回にとどまるか?

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 米労働省が2日に発表した8月雇用統計については、非農業部門雇用者数が予想を下回り、平均時給の伸び率は鈍化したことから、9月利上げを後押しする材料ではないとの声が聞かれている。ただし、ラッカー米リッチモンド連銀総裁は、「8月雇用統計は、まずまず強い内容」と指摘し、9月利上げを支持する考えを示した。

 外為市場では9月利上げに対する期待感は消えていない。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長とフィッシャー副議長は早期利上げに前向きであるとみられており、9月20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で両者が0.25ポイントの利上げを提案した場合、賛成多数で利上げが決定される可能性が高い。

 ただし、FOMCが公表する経済・金利予測で2016年末以降の金利見通しが引き下げられる可能性がある。2016年の利上げは9月に1度だけにとどまる場合、米株式市場にとっては好都合となりそうだが、ドルの先高観は後退する可能性がある。
《MK》

 提供:フィスコ

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