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【材料】ブイキューブ---Qumu社との戦略的パートナー提携を発表、販路の大きな広がりの契機となり得る可能性も高い

ブイキューブ <日足> 「株探」多機能チャートより

ブイキューブ<3681>は、米ナスダック上場でエンタープライズ向けビデオ領域の世界的なリーディングカンパニーQumu Corporation(以下Qumu)と、日本ならびにアジア太平洋地域のエンタープライズ向けビデオコンテンツマネジメント分野において戦略的パートナー提携すると発表している。

これにより、Qumuの日本法人であるクムジャパンの経営に参画、Qumuのビデオコンテンツマネジメントソリューションの提供を開始していく。Qumuは高いセキュリティや内部統制への対応といった高度なニーズを充足するソリューションを展開しており、Gartner社が毎年公表するEnterprise Video Contents Management市場レポートで業界リーダーのポジション評価を3年連続で得ている企業だ。

具体的な提携の内容として、(1)ブイキューブがアジア地域に構築している販売網を活用し、Qumuのビデオコンテンツマネジメントソリューションのアジア市場での展開を図っていく、(2)両社のサービス・ソリューションの連携を進め、Web会議やWebセミナーによるリアルタイムコミュニケーションから、ビデオコンテンツの編集、管理による社員研修やトレーニング、経営層からのメッセージ配信といった企業内におけるコミュニケーションを網羅できるプラットフォームを目指していく。

ブイキューブにとっては、まずビジュアルコミュニケーションのポートフォリオ拡充につながることになる。ソフトウェアの連携を進めることで、会議の録画配信、リアルタイム双方向性イベントの録画配信などが可能になるほか、Wizlearn・iStudyのLMSとの連携を行うことで、本格的な研修でも活用可能になっていく見通し。自社開発での対応と比べて、コストが低減でき、リスクも大きく低下することができる。また、輸入モデルをブイキューブの国内販路を活かして拡大させることで、円高メリットを享受できる体制も構築されることになる。

クムジャパンの既存顧客や代理店はブイキューブが全部引き取ることになり、日本やアジアをほぼ独占的に担当することになる。Qumuでのグローバルで来る案件も獲得できることになるが、Gartner社から受ける高評価の効果は大きく、これまでブイキューブがリーチできなかったような企業との接点も増加して、販路が大きく広がっていく契機となる可能性もあろう。

《TN》

 提供:フィスコ

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