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【通貨】東京為替:ドル・円は103円70銭付近、日本株や日銀総裁発言に反応

ドル円 <5分足> 「株探」多機能チャートより

5日午前の東京外為市場ではドル・円は103円70銭付近。日経平均株価や黒田東彦日銀総裁の発言が材料視された。ドル・円は104円付近で寄り付いた後、国内勢のドル買いが一巡後は103円53銭まで下落。その後は日経平均の前週末比200円超上昇を受けリスク選好的な円売りが強まり、ドルは再び104円付近に値を戻した。

ただ、黒田東彦日銀総裁が11時からの講演で、「量、質、次元の各次元での拡大はまだ十分可能」などと発言。マイナス金利拡大で金融機関の業績悪化への懸念から株安・円高が意識され、ドル・円は一時103円53銭まで下落した。

一方、ランチタイムの日経平均先物は引き続き堅調地合いのため、日経平均が後場も前週末比100円超の上昇を維持できれば、ドルはアジア市場で足元の水準から大幅に下げる展開は想定しにくい。

ここまでドル・円は103円53銭から104円15銭、ユーロ・円は115円63銭から116円18銭、ユーロ・ドルは1.1154ドルから1.1166ドルで推移した。


【要人発言】

・黒田日銀総裁
「量、質、次元の各次元での拡大はまだ十分可能」
「日本経済は、すでに物価が持続的に下落するという意味でのデフレではない」
「2%物価目標の早期実現のコミットメント堅持が重要」
「消費者物価上昇率は当面は小幅マイナスかゼロ%で推移」
「大規模な金融緩和が経済好転に大きな役割果たしている」

《XH》

 提供:フィスコ

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