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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,900円~17,300円。 

 米ダウ平均は、注目の8月雇用統計が市場予想を下回り、早期利上げ観測が後退したことを好感し反発。ただ、シカゴの日経平均先物も、想定以上にドルが堅調で円安基調が保たれたことが好材料となり、大証の終値に比べ(日中比)190円高と、米ダウ平均より大きな上昇率で取引を終えていることから、東京市場の朝方も買い先行により、17,000円の大台を回復しての取引開始となりそうだ。

 一巡後は、米雇用統計発表直後に102円台まで下落したドルが、104円台まで値を戻すなど、リスクマネーが市場に戻り活発な動きを見せていることや、ドル上昇(円は下落)のメリットにより、輸出関連銘柄も積極的な売買が期待出来ることから、マーケットは概ね堅調な動きから、5月の高値(17,251円)近辺までの回復も視野に入れてくるだろう。

 テクニカル的には、ドルが104円30銭近くまで上昇し、対円チャートで約7ヶ月振りの25日移動平均線(104円27銭)浮上を果たせば、次の抵抗線である200日移動平均線(111円)が目標値となり、一層のドル上昇(円は下落)が期待される。但し、ここを上抜くことが出来なければ、同移動平均線を抵抗線とする下降トレンドのパターンを継続することになり、その場合は目先の利食い売りが懸念されそうだ。

 日経平均は、始値と終値の両方が10,734円以上となれば、ローソク足の実体で200日移動平均線(17,033円)突破となり、今年初めてのポジティブな変化となることから、年末にかけて一層の株価上昇が視野に入ってくるだろう。

 新興市場のジャスダック平均は、目先の上値抵抗線である75日移動平均線(2,470ポイント)を、上抜いての取引開始となる公算だけに、本日の商いでは同移動平均線が下値支持線となり、次の抵抗線は200日移動平均線(2,484ポイント)が推測され、マザーズ指数は、引き続き25日移動平均線(916ポイント)が目先の上値メドとなりそうだ。

 本日の予想レンジ 16,900円~17,300円。(ストック・データバンク 編集部)

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