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【市況】2日の香港市場概況:ハンセン0.5%高と続伸、証券セクターしっかり


2日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比104.36ポイント(0.45%)高の23266.70ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が80.80ポイント(0.84%)高の9686.88ポイントとそろって続伸した。ハンセンは約1年ぶりの高値水準を回復している。売買代金は806億6700万香港ドルに拡大した(1日は713億6800万香港ドル)。

中国経済指標の改善が引き続き支援材料。時間外取引の原油相場反発や、取引時間中に始まった欧州市場の株高も投資家の買い安心感を誘った。高値警戒感は意識されるものの、安寄り後に上昇している。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(旧長江実業:1/HK)が3.3%高と急伸。傘下のイタリア携帯会社が同国ロシア系通信会社と事業統合する計画案について、欧州委員会が認可したことを好感した。本土系不動産株も買われる。中国海外発展(チャイナ・オーバーシーズランド:688/HK)が2.9%高、華潤置地(1109/HK)が2.1%高で引けた。

H株証券セクターもしっかり。華泰証券(HTSC:6886/HK)が3.4%高、中信証券(6030/HK)が2.4%高、海通証券(6837/HK)が1.9%高、広発証券(1776/HK)が1.6%高と上昇した。深セン・香港株式市場の相互取引は11月中旬から下旬にかけて開始される??との見通しが改めて材料視されている。市場の活性化を通じて取扱い手数料が増えると期待された。

他の個別株動向では、取引再開した精密部品メーカーの上海集優機械(上海プライム・マシーナリー:2345/HK)が6.2%高と上げが目立つ。市政府系の重電グループ大手、上海電気(集団)総公司の再編に伴い、上海電気集団(2727/HK)が上海集優機械を買収する可能性が浮上したことを材料視した。一方、同じく取引を再開した上海電気集団は2.3%下落している。


【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

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