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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:関西スーパ、Jフロント、マツキヨHD

関西スーパ <日足> 「株探」多機能チャートより
■関西スーパーマーケット <9919>  1,395円  +153 円 (+12.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 関西スーパーマーケット <9919> が急反騰。1日、関東財務局に提出された大量保有報告書で首都圏地盤の食品スーパーのオーケーが同社株を5.6%取得したと発表したことが買い材料視された。オーケーは保有目的について「政策投資、営業関係強化、重要提案行為などを行うこと」と記載していることから、業務提携などの思惑買いが向かった。

■Jフロント <3086>  1,268円  +76 円 (+6.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 J.フロント リテイリング<3086>が続伸。1日の取引終了後に発表した8月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高が前年同月比7.4%減と8カ月連続で前年実績を下回ったが、足もとの売り上げ減少は織り込み済みとの見方が強いようだ。パラソルや帽子などに動きが見られたほか、美術品も売り上げを伸ばしたものの、厳しい残暑により秋もの婦人ファッションの動きが鈍かったことが響いた。また、心斎橋店本館建て替え工事に伴う売り場面積の減少や、前年大きく伸びた訪日外国人売り上げの反動減、さらに休日が対前年に比べて1日少なかったことによるマイナス影響が加わり、減収を余儀なくされた。

■イーレックス <9517>  2,698円  +103 円 (+4.0%)  11:30現在
 イーレックス<9517>が反発。1日付で三菱UFJモルガンスタンレー証券がレーティング「バイ」継続、目標株価を4000円から4300円へ引き上げた。粗利益率想定の引き上げと販売管理費想定の減額などにより17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の26億6400万円(前期17億2300万円)に対して従来予想の26億9000万円から29億6000万円へ、18年3月期を45億円から48億円へ引き上げている。

■マツキヨHD <3088>  4,815円  +170 円 (+3.7%)  11:30現在
 マツモトキヨシホールディングス<3088>が大幅に3日続伸。大和証券は1日、同社株のレーティングを新規「1(買い)」とし、目標株価を6000円に設定した。同証券では「同社の収益力に対し、市場の評価が著しく低い」とみている。足もとの株価低迷の理由には、インバウンド需要に絡んだ一部企業の高額品を中心にした落ち込みが挙げられるが、「インバウンド売上高は前年同期比プラスと順調」と指摘。また、9月30日までを期限とする70万株(発行済み株式総数の1.28%)、30億円を上限とする自己株式取得を発表し、積極的な株主還元の姿勢を示していることも評価している。

■三越伊勢丹 <3099>  996円  +33 円 (+3.4%)  11:30現在
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が続伸。1日の取引終了後に発表した8月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の売上高(法人外商を除く)は前年同月比10.6%減と6カ月連続で前年実績を下回ったが、足もとの売り上げ減少は織り込み済みとの見方が強いようだ。前年に好調だった夏物(晩夏物)、秋物ともに不調に終わったほか、高級時計や美術、家具など高額品が引き続き低調に推移したことが響いた。また、インバウンドは前年高伸の反動で、客数は前年並みだったが客単価が下落し苦戦した。

■高島屋 <8233>  794円  +25 円 (+3.3%)  11:30現在
 高島屋<8233>が続伸。1日の取引終了後に発表した8月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店合計の売上高は前年同月比4.4%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったが、足もとの売り上げ減少は株価に織り込み済みとの見方が強い。インバウンド需要を背景に婦人雑貨は化粧品を中心に好調に推移したほか、リビング用品も前年比プラスで推移した。一方、台風や休日減の影響などで紳士服や紳士雑貨、婦人服、特選衣料雑貨、宝飾品、食料品などが前年実績を下回り、前年同月比で減収を余儀なくされた。

■荏原 <6361>  548円  +15 円 (+2.8%)  11:30現在
 荏原<6361>が3日続伸。1日付で三菱UFJモルガンスタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を670円から680円へ引き上げた。第1四半期では、コンプレッサ・タービンの受注が先行して前年同期でプラスに転換。プラント向けの機器発注が出始めており、受注環境は徐々に改善に向かっていると指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の370億円(前期380億1100万円)に対して従来予想の358億円から372億円へ、18年3月期は372億円から409億円へ引き上げている。

■ルネサス <6723>  629円  +15 円 (+2.4%)  11:30現在
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が目先利益確定の売り物をこなし買い優勢の展開。同社は1日、台湾の半導体受託生産世界トップのTSMC(台湾積体電路製造)と次世代エコカー、自動運転時代を牽引する最先端の車載用マイコンを共同開発することを発表、これが株価を後押ししている。最新の28ナノメートルプロセスを採用した車載用マイコンを、2017年からサンプル出荷を開始し、2020年にTSMCで量産を開始する計画。次世代エコカーや自動運転の実現には、革新的な半導体の技術開発が求められ、今回のTSMCとの協業による次世代マイコンの開発・量産に期待がかかる。同社は自動運転分野で積極的に研究開発を進めており、開催中のZMPフォーラムでも協賛企業として参画している。

■伊藤園 <2593>  3,170円  +25 円 (+0.8%)  11:30現在
 1日、伊藤園 <2593> が決算を発表。17年4月期第1四半期(5-7月)の連結営業利益が前年同期比52.1%増の65.2億円に伸びて着地したことが買い材料。「健康ミネラルむぎ茶」のほか、「黄金烏龍茶」をはじめとする特定保健用食品やボトル缶コーヒーの販売が好調だった。原価低減や販売促進費の抑制に取り組んだことで採算が大きく改善した。

■武田薬品工業 <4502>  4,696円  +32 円 (+0.7%)  11:30現在
 武田薬品工業<4502>が3日続伸。同社はきょう、米国生物医学先端研究開発局(BARDA)からジカ熱ワクチン開発の助成先として選定されたと発表した。臨床第1相試験までのワクチン開発の費用として、米国保健福祉省の事前準備対応次官補局(ASPR)の一部門であるBARDAから、最初の助成金として1980万ドルが交付される。また、臨床第3相試験実施および米国での生物学的製剤承認申請にかかるオプション権をBARDAおよびASPRが行使した場合、助成金は最大で3億1200万ドルになる可能性がある。

■東宝 <9602>  3,050円  +5 円 (+0.2%)  11:30現在
 東宝<9602>は堅調。1日付で岡三証券がレーティング「強気」、目標株価3600円継続、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の330億円(前期407億1000万円)に対して従来予想の380億円から384億円へ、18年3月期を394億円から400億円へ引き上げた。集客能力の高い興行網を強みに「シン・ゴジラ」「君の名は。」などの貢献を見込んでいる。

■ショーワ <7274>  562円  -52 円 (-8.5%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 ショーワ <7274> が急落。1日、マツダ <7261> がアクセラやデミオを含む6車種のリコールを国土交通省に届け出た。これを受けて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が同日付のリポートで、不具合を起こしたダンパーステー(ガススプリング)はショーワ製の可能性が高いと指摘。ガススプリングは上海で集中生産しているため、更なる他社への波及リスクには留意が必要であるとしている。

●ストップ高銘柄
 ノバレーゼ <2128>  942円  +150 円 (+18.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 田中化学研究所 <4080>  943円  +150 円 (+18.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 AppBank <6177>  1,027円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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