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2016年09月01日14時04分

【経済】中国:コメント削除業者が暗躍、不正アクセスなど問題多数


インターネットショップのコメント欄に自社やその製品に対する悪評が書き込まれた際に、そのコメントを削除してくれる「便利屋」が中国で暗躍している。しかしその方法は、消費者に直接電話をかけて削除を強制したり、サイトに不正アクセスしたりといずれも違法まがい。「グレーな産業」を形成している。中国青年報が1日付で伝えた。
「淘代削」という名称のネット業者もそのうちの1社だ。「悪評削除の専門業者」と自社を紹介している。削除料金はコメント1本当たり288人民元(約4400円)。6日以内の“ミッション遂行”を約束している。3日以内の「お急ぎコース」も追加100人民元で用意した。料金は後払い制とし、失敗すれば徴収しない。
削除の方法は、専門技術者が消費者になりすましてサイトに不正アクセスするというもの。削除が必要なサイトに“内通者”を持つことで、これを可能にしている。
削除依頼のあったコメントをこの内通者に知らせ、そのコメントを書き込んだ消費者の情報を入手。IDとパスワードを取得した上で、その消費者に成りすましてコメントを削除または書き換える??といった手口だ。
こうした「グレー産業」が誕生した背景として専門家は、法整備の遅れを指摘する。ネット上の書き込みを無断で削除する行為に対して、その定義付けがあいまいで法的拘束力に欠けるためだ。さらに監視方法も改める必要があるという。IT化による先進的管理システムの導入が求められる状況だ。監視員の目に頼った従来のアナログ方式では、膨大なネット取引の中から犯罪の芽を摘むのは至難。ネット市場の発展に適した技術や最新鋭設備を導入することで、取引記録や決済記録、物流記録などを集計・分析していく必要がある。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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