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【市況】概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は3日続伸、買いが先行した後は狭いレンジでもみ合い

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 57901.11 -1.15%
31日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比674.31ポイント安(-1.15%)の57901.11で取引を終えた。58910.43まで上昇した後、一時57506.40まで下落した。

ルセフ大統領の失職がすでにマーケットに織り込まれており、売りが継続した。ルセフ大統領の弾劾手続きが採決され、罷免が決定された。テメル大統領代行による構造改革への期待からブラジル株が年初から大幅に上昇しており、いったん売りに押されたもようだ。また、原油安の進行も資源セクターの売り材料となった。ほかに、弱い経済指標が指数の足かせに。4-6月期の国内総生産(GDP)成長率(前年比)は-3.8%となり、市場予想の-3.7%を下回った。前期は-5.4%だった。

【ロシア】MICEX指数 1971.59 -0.71%
31日のロシア株式市場は3日続落。主要指標のMICEX指数は前日比14.10ポイント安(-0.71%)の1971.59で取引を終了した。1988.56から1966.88まで下落した。

原油安の進行を受け、ロシア株に売りが継続した。先週の米原油在庫が予想以上に増加したことが嫌気され、NY原油価格は3週ぶりの安値を記録。また、翌9月1日に8月のマークイット・ロシア製造業購買担当者指数(PMI)が発表されるため、積極的な買いも手控えられた。一方、指数の下値は限定的。ウクライナとシリア問題の解決に前進がみられた場合、主要8カ国(G8)でのロシア復活を歓迎するとのドイツ政府の発言が好感された。

【インド】SENSEX指数 28452.17 +0.39%
31日のインドSENSEX指数は3日続伸。前日比109.16ポイント高(+0.39%)の28452.17、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同41.85ポイント高(+0.48%)の8786.20で取引を終えた。

買いが先行した後は狭いレンジでもみ合った。外国人投資家(FII)の買い継続が支援材料。FIIはこの日までに4日連続の買い越しとなった。また、アジア市場が底堅い展開を示したことを受け、インド株も連れ高となった。

【中国本土】上海総合指数 3085.49 +0.35%
31日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.81ポイント高(+0.35%)の3085.49ポイントと続伸した。

買いの勢いが強まる。朝方は弱含む場面がみられたものの、市場活性化の期待感や、公共事業投資の拡大観測などが相場を押し上げた。主要20カ国・地域首脳会議(G20)が中国の杭州市で9月4~5日に開催されるため、それまでは当局が相場を安定させるとの思惑も続いている。

《NH》

 提供:フィスコ

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