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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:パイオニア、Dガレージ、村田製

パイオニア <日足> 「株探」多機能チャートより
■パイオニア <6773>  241円  +14 円 (+6.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
  パイオニア<6773>が買われ、ゼンリン<9474>も続伸。VCケンウッド<6632>が4日続伸となったほか、クラリオン<6796>も大きく上値を伸ばすなど車載用3次元マップ分野を手掛ける企業群に買いが集まっている。前日からあす2日までの日程でZMPフォーラムが開催されていることで、自動運転関連が改めてテーマ性を帯びている。そのなか、自動運転関連で有力な役割を担うGISソリューションやデジタルマッピング技術に絡む銘柄に買いが集まっている。

■デジタルガレージ <4819>  1,831円  +89 円 (+5.1%)  11:30現在
 デジタルガレージ<4819>が大幅に3日続伸。いちよし経済研究所は31日、同社株のレーティングを「B」から「A」に引き上げた。フェアバリューは2500円(従来2900円)としている。投資関連の収益性に安定感が高まっている点を評価している。投資関連の中核子会社「DGインキュベーション」の投資事業の収益は特定企業の株式公開への依存が低下しつつあるとみられ、投資収益率は今後も年間10~20%程度は確保できる、と予想。一方、持分法適用会社のカカクコム<2371>を含む既存事業の成長率は予想を下回るとみて業績予想を保守的に見直しており、フェアバリューは引き下げている。

■ヘリオス <4593>  1,984円  +85 円 (+4.5%)  11:30現在
 ヘリオス<4593>が大幅高で3連騰。同社は31日、体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」の国内における脳梗塞急性期を対象疾患とした臨床試験を9月15日から18年10月31日まで実施すると発表、これが材料視されたかたちだ。株価は8月相場で調整色を強めていたが、直近は26週移動平均線に接触、下ヒゲをつけて切り返す動きをみせるなど粘り腰を発揮、中期上昇トレンドを維持している。

■西松屋チェーン <7545>  1,482円  +60 円 (+4.2%)  11:30現在
 8月31日、西松屋チェーン <7545> が17年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の77億円→87億円に13.0%上方修正。増益率が26.1%増→42.5%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。今期業績の上方修正は6月に続き、2回目。PB商品の拡充や値下げロスの改善に加え、急激な円高による原価低減などが寄与し、採算が改善する。

■大豊工業 <6470>  1,159円  +39 円 (+3.5%)  11:30現在
 大豊工業<6470>が続伸。同社は8月31日の取引終了後、100%子会社の大豊岐阜の敷地内に第3工場を建設することを発表した。今回新たに建設する第3工場は、自動車用部品(主要製品のエンジンベアリング)の生産能力強化および将来に向けた新製品の生産スペース確保、また顧客ニーズにいち早く対応していくため軸受の新材料開発設備の設置を目的としている。投資額は約15億円(16年度投資額は3.2億円)の予定。

■ニフコ <7988>  5,370円  +160 円 (+3.1%)  11:30現在
 ニフコ <7988> が大幅続伸。SMBC日興証券の8月31日付のリポートが刺激材料となっている。同証券はニフコの第1四半期決算発表後の株価パフォーマンスは-10.8%とセクター平均の+2.2%から出遅れ感が大きいと指摘したうえで、高収益性と積極的な株主還元は再評価の余地が大きいと報告。また、最近は毎期「自社株買い」の実績があり、今期も実施される可能性が高いと予想している。なお、同社の投資判断「1(強気)」と目標株価6200円は継続した。

■村田製作所 <6981>  14,240円  +335 円 (+2.4%)  11:30現在
 村田製作所<6981>が4連騰、今期減益決算予想を嫌気されて売り込まれた5月2日に開けたマドをほぼ埋めた。セラミックコンデンサーで世界トップシェアを誇るが、スマートフォン向け需要減速で6~7月は底値圏でのもみ合いを続けていた。ここにきて株価は出直り色を強めている。車載向け部品搭載点数の増加など追い風要因も意識されているほか、米アップルが今月7日にイベントを開催することが伝わり、アップルの有力サプライヤーである同社株を引き続き刺激している。

■新日本建設 <1879>  823円  +16 円 (+2.0%)  11:30現在
 新日本建設<1879>が続伸、足もと上値を買い進む動きが顕在化している。8月相場で調整局面に入ったものの、13週移動平均線とのカイ離を解消して切り返す展開に。首都圏での再開発事業で商機をとらえ、17年3月期は最終利益がイレギュラーとはいえ、PER4倍台と超割安水準にある。株式需給面からは浮動株比率の低さが際立っていることもポイントで、値動きの軽さから頻繁に投機資金の流入を誘う。

■ヤマトホールディングス <9064>  2,483円  +41.5 円 (+1.7%)  11:30現在
 ヤマトホールディングス<9064>が続伸。同社は8月31日の取引終了後、東南アジア地域統括会社のヤマトアジアを通じてマレーシアを本拠地とするクロスボーダー陸上幹線輸送事業者であるOTLグループを買収することを発表した。OTLグループが持つシンガポールからマレーシア、タイ、ラオスやカンボジア、ベトナム、中国と6カ国間を結ぶ約 6000キロメートルの幹線輸送ネットワークを取得することで、ASEANと中国におけるクロスボーダー陸上幹線輸送サービスを提供することが可能になる。

■JXホールディングス <5020>  388.4円  +1.5 円 (+0.4%)  11:30現在
 JXホールディングス<5020>と東燃ゼネラル石油<5012>は堅調。前日の海外市場での原油安のなか底堅い値動きとなっている。両社は31日、経営統合契約を締結したと発表した。来年4月に新会社「JXTGホールディングス」が発足する。株式交換比率は東燃1株に対しJX2.55株が割り当てられる。この統合内容に関しては、市場には「ややポジティブ」との評価が出ていた。具体的には、総額1000億円の統合効果の達成目標が、これまでの統合後5年から3年に前倒しされた。また、株主還元では、JXが実施している年間16円配当の水準の維持を前提としながら、利益還元の積み上げを目指す方針とされた。中期経営目標は20年3月期の連結経常利益5000億円、ROE10%が掲げられた。ただ、株主還元策には、より明確な内容が期待されたほか、経営目標もより高めの数字を求める見方も出ている。

■国際石油開発帝石 <1605>  872.7円  -25.7 円 (-2.9%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>などの資源開発関連が4日ぶり反落となったほか、NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>が急落と原油関連株が売られている。週間の米原油在庫が大幅に増加したことを受けて前日終値ベースでWTI原油価格が1ドル65セント安の1バレル=44ドル70セント安と急落。これを受けて前日の米国株市場ではエクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー関連株が下落し全体相場を押し下げており、この流れが東京市場にも波及している。

■大日本住友製薬 <4506>  1,730円  -2 円 (-0.1%)  11:30現在
 大日本住友製薬<4506>が3日続落。この日寄り前に、米子会社サノビオン・ファーマシューティカルズ・インクが8月31日、パーキンソン病治療剤の開発などを手掛ける米医薬品ベンチャーのシナプサス・セラピューティクスの発行済株式およびワラントのすべてを現金で取得し、完全子会社化することで合意したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。シナプサス社は、中枢神経領域の医薬品開発に特化したベンチャー企業で、開発中のパーキンソン病治療剤「APL-130277」(一般名:アポモルヒネ塩酸塩)を有している。一方、サノビオン社は精神神経領域をフランチャイズの一つとして注力しており、非定型抗精神病薬「ラツーダ」および抗てんかん剤「アプティオム」を販売しているが、シナプサス社の買収により、同領域での有力なパイプラインを獲得することができ、19年に独占販売期間が満了する「ラツーダ」の減収の一部を補うことが期待されている。

■岡本工作機械製作所 <6125>  174円  +41 円 (+30.8%) 一時ストップ高   11:30現在
 岡本工作機械製作所<6125>が一時ストップ高。8月31日の取引終了後、科学技術振興機構の「研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)」に、同社の事業テーマ「Si貫通電極ウェーハ全自動薄化加工装置」が採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)」は、大学や公的研究機関などで生まれた国民経済上重要な科学技術に関する研究成果をもとに、実用化を目指す研究開発フェーズを対象とした技術移転支援プログラム。これに採択された同社の事業「Si貫通電極ウェーハ全自動薄化加工装置」は、シリコン製半導体チップの内部を垂直に貫通する電極であるSi貫通電極(TSV)ウエハーを高平坦かつ高均一に10マイクロメートル(100万分の1メートル)厚さレベルまで薄層化する加工技術で、新たに開発した自動Si厚さ補正機構付き研削盤、Si/Cu同時研削技術、および金属汚染低減化技術を融合したTSVウェーハ全自動薄化加工装置を世界で初めて実用化するとしている。なお、事業支援予定期間は16年10月から20年9月までで、現時点で支援金額および受取時期は未定としている。

■アストマックス <7162>  435円  +59 円 (+15.7%)  11:30現在
 8月31日、アストマックス <7162> [JQ]が17年3月期から3期にわたり普通配当に加え特別配当を実施すると発表したことが買い材料視された。ヤフー <4689> との資本業務提携に伴い、子会社アストマックス投信投資顧問の株式をヤフーに売却する。これにより増加する資本剰余金の約30%の額を3分割して特別配当を実施する。なお、1株あたりの配当金額は判明次第速やかに開示するとしている。併せて、20年3月期に売上高45億円以上(16年3月期実績は30億円)、ROE8%以上(同3.6%)を目標とする中期経営計画を発表したことも買いに拍車を掛けた。

●ストップ高銘柄
 安川情報システム <2354>  506円  +78 円 (+18.2%)  11:30現在
 日本色材工業研究所 <4920>  702円  +100 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 リボミック <4591>  770円  +100 円 (+14.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 田中化学研究所 <4080>  793円  +100 円 (+14.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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