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【市況】こう着ながらも底堅さが意識され、先高期待の強い相場展開/オープニングコメント

日経平均 <5分足> 「株探」多機能チャートより

 1日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。8月31日の米国市場はADP雇用統計が予想を上振れたことで利上げ観測の拡大が意識され売りが先行。原油相場の下落も嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の16910円だった。円相場は1ドル103円40銭辺りで推移している。

 ADP雇用統計が予想を上振れたことにより、週末の雇用統計に対する上振れも意識されやすく、これが9月利上げ観測を高めることになりそうだ。円相場はドル高・円安に振れやすく、これを手掛かりとした出遅れ修正の流れが続くことになりそうだ。

 もっとも、雇用統計の結果を見極めたいとする模様眺めムードのほか、5日のレイバーデー明けまでは海外勢が夏休みとなっており、市場参加者は限られているであろう。日経平均は価格帯別出来高の商いが積み上がっている16600-16800円レベルをクリアしてきたが、更に上放れて節目の17000円を捉えるにはエネルギー不足である。

 その為、前日終値を挟んでの展開になりやすく、相対的に出遅れているセクターや銘柄への物色が続くことになりそうだ。こう着ながらも底堅さが意識され、先高期待の強い相場展開が想定される。下値の堅さが意識されるなか、足元でやや物色の圏外に置かれている中小型株への物色の矛先が向かいやすいだろう。v
《AK》

 提供:フィスコ

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