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【市況】<マ-ケット日報> 2016年8月31日

 8月最後の取引となる本日の市場は日経平均が反発。終値は前日比162円高の1万6887円で、今月12日以来、半月ぶりの水準まで回復してきた。円相場が1ドル=103円台と1カ月ぶりの安値をマークしたことで買い注文が膨らみ、東証1部の出来高も久々の20億株台に。メガバンク株も買われるなどこの日は質という点でも評価できる上げ方だった。

 昨日の米国市場は原油相場の下げなどを受けてダウ平均が反落した。FRB幹部がデータ次第で9月の利上げを示唆したことも売り材料に。これで市場は年内2回の利上げを意識することになってしまった。今週末の雇用統計はより注目されることになりそうだ。一方、東京市場は米国の利上げ歓迎とばかりに、円安進行を受けて日経平均は1万7000円に接近する強い展開となった。世界的な銀行株高の流れも追い風となりメガバンク株が急上昇。これが投資家心理を一段と改善させ、後場の上値切り上げにつなげている。チャート上では7月21日(1万6938円)、8月12日(1万6943円)の2つの高値に並ぶ状況。3度目の正直でこのゾーンを破り1万7000円台に乗せて来るか、雇用統計発表に絡むここ数日のうちに答えは出てきそうだ。

 個別では新潟県知事が今秋の出馬を撤回したことで原発再稼動の思惑が広がり東電HD <9501> が急伸。配当性向引上げでアドテスト <6857> が年初来高値を取っている。(ストック・データバンク 編集部)

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