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【特集】レカム Research Memo(5):第三者割当増資等の資金調達で自己資本比率は50%を超える

レカム <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

(3)財務状態

レカム<3323>の2016年3月末の総資産は前期末に比べ465百万円増加し、2,564百万円となった。これは、Oakキャピタル<3113>に対して第三者割当による新株式及び新株予約権の払込み等により現金及び預金が437百万円増加したことと、有価証券取得によりその他流動資産が61百万円増加したこと等による。

負債は、前期末に比べ11百万円増加し、1,172百万円となった。これは、借入金の返済により長期借入金が40百万円減少したことや流動負債のその他に含まれる未払金が21百万円減少したものの、買掛金が113百万円増加したためだ。なお、有利子負債は前期末に比べ40百万円減少し、393百万円となったほか、ネット・キャッシュは525百万円へ拡大した。

一方、純資産は、前期末より454百万円増加し、1,392百万円となった。新株の発行及び新株予約権の行使による払込等により資本金は224百万円、資本剰余金が228百万円増加したことと、親会社株主に帰属する四半期純利益9百万円の計上があったことが要因。

キャッシュ・フローの状況についてみると、2016年3月末時点における現金及び現金同等物は845百万円となり、前期末に比べ436百万円増加した。営業キャッシュ・フローが事業拡大により149百万円の収入となったほか、財務キャッシュ・フローが新株発行と新株予約件行使により407百万円の収入となったことがことによる。

経営指標を見ると、健全性・安全性を表す自己資本比率は52.1%へ上昇したほか、流動比率も218.9%と一般的に望ましいとされる200%を超える水準となり、財務状態の一段の改善が進んだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )

《HN》

 提供:フィスコ

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