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【経済】中国:女子大生死亡の振り込め詐欺事件、警察が6人拘束


大学入学が決まっていた山東省臨ギ市(ギはさんずいに斤)の女子学生、徐玉玉さん(当時18)が納付予定の学費9900人民元(約15万円)を振り込め詐欺で騙し取られた後、今月21日に死亡した事件で、山東・福建両省の警察は28日までに、容疑者6人を拘束した。
報道によると、徐さんは今年の大学入試で、江蘇省南京市の名門「南京郵電大学」に合格。9月に入学予定だった。しかし今月9日、教育当局の担当者を名乗る人物から電話があり、奨学金の支給手続きを指示されて従ったところ、大学の学費を騙し取られた。
徐さんは21日、警察に被害届を出して帰宅する途中、心臓まひを起こし、病院に運ばれたが死亡した。徐さんは死亡直前まで健康で病歴はなく、被害の心労が死亡につながったとみられている。徐さんの家庭は貧しく、父親が出稼ぎで一家を支えていた。一家が節約し、約半年かけて学費を捻出したという。
徐さんの死亡後、両省の警察が捜査を進め、ほどなく福建省出身の5人を拘束。1人が警察に出頭した。
犯行には、届け出不要の違法なプリペイド式SIMカードを入れたスマートフォンが使われた。中国の警察は、違法SIMカードが振り込め詐欺の温床になっているとして警戒を呼びかけている。
中国では2010年9月から、SIMカード購入の際に実名の届け出が義務付けられているが、違法SIMカードは街頭などで大量に売られている。報道によると、「170」や「171」で始まる電話番号は注意が必要だという。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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