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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,700円~17,000円 

 米ダウ平均は、早期利上げ観測が広がる中、米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長が積極的なコメントをしたことで、市場では利上げへの警戒感からリスクオフの動きが強まったことや、欧州連合(EU)によるアップルへの追徴課税命令が足枷となり、指数は反落して取引を終了。ただ、シカゴの日経平均先物は、米国の9月利上げを睨んだ展開から円安基調となっていることを好感し、大証の終値に比べ(日中比)120円程度上昇して取引を終えているだけに、東京市場の朝方は買い先行からプラス圏での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、海外時間でドルが対円で103円台を記録するなど、7月の日銀政策決定会合後の急落以来、1ヶ月ぶりの水準までドルが上昇していることを手掛かりに、輸出関連セクターを中心に堅調な売買が予想され、また、8月の最高値(16,943円)に迫る値動きがとなる公算から、ショートカバーも多く見られると推測され、日経平均は底堅い取引から17,000円台回復を視野に入れてくるだろう。

 但し、米利上げの重要な判断材料である、ADP雇用統計リポートの発表を今晩に控え、内容を確認したい参加者も多いだけに、終盤は先物主導によるポジション整理の急激な動きには十分注意したいところだ。

 テクニカル的には、昨日・一昨日と上値を抑えたボリンジャーバンドの+1σ(16,771円前後)を、寄り付きから上抜いてくることが想定されることから、本日の取引では突破した+1σが下値支持線となり、直近高値である16,943円を超えることが出来れば、17,000円の大台奪還を視野に入れ、200日移動平均線(17,074円前後)が次の上値メドとして意識されるだろう。

 新興市場のジャスダック平均は、25日移動平均線(2,458ポイント前後)~75日移動平均線(2,474ポイント前後)のレンジ内取引となりそうで、マザーズ指数は、25日移動平均線(917ポイント前後)あたりが目先の上値抵抗線となりそうだ。

 本日の予想レンジ 16,700円~17,000円(ストック・データバンク 編集部)

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