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【市況】31日の株式相場見通し=円安・ドル高を背景に頑強展開

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 31日の東京株式市場は、薄商いのこう着状態は続くものの、外国為替市場での円安・ドル高進行を背景に、日経平均株価は頑強展開となりそうだ。前日の海外市場では、一時1ドル=103円台前半と、円相場は約1カ月ぶりの安値をつけた。31日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=102円90銭台での推移となっている。円安進行で自動車など輸出関連の主力銘柄に買いが先行することになりそうだ。

 30日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比48.69ドル安の1万8454.30ドルと反落した。フィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長が、米メディアのインタビューに対し、今後の金融政策について「経済データの内容次第」と発言し、9月利上げの可能性も否定しなかったことから、市場参加者のあいだで改めて追加利上げが意識され、売りが優勢となった。また、米原油先物価格の下落も売り材料視された。ナスダック総合株価指数は、前日比9.339ポイント安の5222.989と3日ぶりに反落した。

 日程面では、ブランド・ファッションに特化した自社運営サイト「ブランディア」および他社提携のECサイトを通じた宅配買い取り、販売を手がけているデファクトスタンダード<3545>が東証マザーズ市場に新規上場する。このほかに、7月の鉱工業生産指数速報、7月の新設住宅着工、7月の自動車生産・輸出統計、7月の建設機械出荷額に注目。海外では、米8月のADP雇用統計、ユーロ圏7月の失業率、インド4~6月期のGDPが焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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