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2016年08月31日08時17分

【特集】【中国の視点】原油:中国の工場生産制限で下落圧力も、G20杭州サミットに備えて


中国当局は今月下旬、国内数百カ所の工場に対し、9月4-5日の20カ国(G20)杭州サミットの開幕までに生産量を縮小するよう指示した。G20サミットの開催期間に澄み渡った青空を確保する狙いがあるためだ。

一方、資源コンサルティング会社であるエネルギー・アスペクツは、中国による生産制限の実施に加え、今年初夏の洪水の悪影響を受け、7-9月期の中国の原油需要が1日当たり25万バレル減少する恐れがあると試算している。

中国による原油輸入の拡大や一部産油国が原油生産を一時中止したことを受け、原油価格が今年1月下旬から70%以上上昇している。一段の上昇傾向に辿れるかどうかについて、最大の資源消費国である中国の需要動向に左右されると指摘される。なお、今年上期の中国の輸入量は過去最高を記録し、一時米国の輸入を上回ったと報告された。

専門家は、中国経済が最近やや回復する傾向を示していると指摘。ただ、民間投資の低迷が続いているほか、工業製品の過剰生産、金融リスクの高まりなど依然として解決されていない。そのため、備蓄目的での輸入が拡大されなければ、原油に対する需要伸びが当面大幅に拡大しにくいと予測されている。
《ZN》

 提供:フィスコ

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