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【市況】30日の米国市場ダイジェスト:ダウは48ドル安、アップルへの追徴課税やFRB副議長の発言を嫌気

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは48ドル安、アップルへの追徴課税やFRB副議長の発言を嫌気

NYダウ       ナスダック
終値 :18454.30  終値 :5222.99
前日比:-48.69    前日比:-9.34
始値 :18491.28  始値 :5229.88
高値 :18514.29  高値 :5241.63
安値 :18408.52  安値 :5205.61

30日の米国株式相場は下落。ダウ平均は48.69ドル安の18454.30、ナスダックは9.34ポイント安の5222.99で取引を終了した。小幅上昇して寄り付いたものの、欧州委員会(EU)が、アイルランド政府による携帯端末のアップル(AAPL)の税制優遇は不当であるとして145億ドル追徴するよう命じたことで、他米国大手企業への波及懸念から下落に転じた。フィッシャーFRB副議長が複数回の利上げを示唆する発言を行ったことも嫌気された。セクター別では、銀行や各種金融が上昇する一方で公益事業や耐久消費財・アパレルが下落した。

アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は通期見通しが予想を下振れ、大幅下落。菓子メーカーのハーシー(HSY)は、食品会社のモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)が同社への買収を断念したことが報じられ、軟調推移。一方で、化学品メーカーのアグリウム(AGU)と同業のポタシュ・コーポレーション(POT)は買収交渉を行っていることが報じられ、ともに上昇。

検索大手のアルファベット(GOOGL)は、サンフランシスコで独自の相乗りサービスの試験運用を開始した。今後、米配車サービスのウーバーの競合となる見通し。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米指標好調でドル買い進む、ドル・円一時103円14銭

30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、102円29銭から103円14銭まで上昇し、102円96銭で引けた。この日発表の米国の6月S&Pケース・シラー住宅価格指数(20都市部)が安定的な伸びを維持したほか、8月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)が予想を大きく上回る上昇となったことが好感され、ドル買いが強まった。

ユーロ・ドルは、1.1171ドルから1.1132ドルまで下落し、1.1143ドルで引けた。独・8月消費者物価指数速報値が予想に反して前月と同じ伸びにとどまったこともユーロ売り圧力になった。ユーロ・円は円売りが優勢となり、114円22銭から114円94銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.3120ドルまで上昇後、1.3073ドルまで下落し、ドル・スイスフランは、0.9801フランから0.9844フランまで上昇した。


■NY原油:続落で46.35ドル、ドル一段高や米在庫統計への警戒で売り

NY原油は続落(NYMEX原油10月限終値:46.35↓0.63)。47.44ドルを高値に、46.21ドルまで下落した。この日発表の米国の8月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)が大きく上昇し、ドルが一段高となったことから、割高感による原油の売りが強まった。

また、30日の取引終了後に全米石油協会(API)の週間統計、31日(水)に米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)の発表が予定され、EIA週報では原油在庫の増加が予想されていることも売り圧力になった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  16.19ドル +0.35ドル(+2.21%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.19ドル +0.78ドル(+2.48%)
ゴールドマン・サックス(GS)169.37ドル +3.15ドル(+1.90%)
インテル(INTC)      35.70ドル +0.15ドル(+0.42%)
アップル(AAPL)      106.00ドル -0.82ドル(-0.77%)
アルファベット(GOOG)   791.92ドル -3.90ドル(-0.49%)
フェイスブック(FB)    125.84ドル -0.70ドル(-0.55%)
キャタピラー(CAT)     82.48ドル -0.62ドル(-0.75%)
アルコア(AA)       10.17ドル -0.09ドル(-0.83%)
ウォルマート(WMT)     71.31ドル -0.09ドル(-0.13%)
スプリント(S)       6.14ドル -0.09ドル(-1.44%)

《NO》

 提供:フィスコ

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