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2016年08月31日05時20分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

安川情報 <日足> 「株探」多機能チャートより

■カルナバイオサイエンス <4572>  2,085円 (+400円、+23.7%) ストップ高

 カルナバイオサイエンス <4572> [JQG]が連日ストップ高。26日、国立がん研究センター、理化学研究所との共同研究で大腸がん幹細胞を抑制する新規化合物を創出したと発表したことが引き続き買い材料視された。従来の抗がん剤では薬剤が効かない「がん幹細胞(がんの根元の細胞)」が残り、がんが再発する原因になっていた。今回創出した新規化合物は、この「がん幹細胞」が腫瘍を再度作る働きを抑えることが動物実験で明らかになったという。これを受け国立がん研究センターでは大腸がんに対する新規治療薬として実用化を目指す。

■安川情報システム <2354>  466円 (+80円、+20.7%) ストップ高

 安川情報システム <2354> がストップ高。同社は29日に、IoT/M2Mクラウドサービス「MMCloud」が、NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区)のIndustrial IoTサービス「Machine Cloud」に採用されたと発表。これが材料視されたようだ。NTTコムは、「MMCloud」をベースとしたIoTサービスや、海外対応機種などラインアップ豊富なM2M通信機器「MMLink」と組み合わせることで、ワンストップでIndustrial IoTサービスを提供。安川情報はNTTコムとの協業を通じ、IoTを活用したサービスビジネスの普及を支援する。

■タカトリ <6338>  883円 (+150円、+20.5%) ストップ高

 タカトリ <6338> [東証2]がストップ高。医療機器の製造販売承認を取得したことが引き続き材料視されたようだ。同社は29日、癌や肝硬変による難治性胸水・腹水を穿刺抜水、濾過濃縮し、点滴する腹水濾過濃縮再静注法(CART)用の装置「胸腹水濾過濃縮装置 T-CART」について、8月22日付で厚生労働省から製造販売承認を取得したと発表している。

■ダブル・スコープ <6619>  1,653円 (+271円、+19.6%)

 東証1部の上昇率トップ。ダブル・スコープ <6619> が続伸。8月相場では大幅な調整をみせたが、目先売り物が枯れたのを見計らってリバウンド狙いの買いが観測された。同社はリチウムイオン2次電池用セパレーターを生産するが、世界的なエコカー需要を背景にEV向けなど中期的な需要創出が期待されている。直近では国内大手証券が同社の主戦場でもある中国でのエコカー需要が盛り上がりを欠いていることを指摘、見切り売りを誘発していたが、1ヵ月で5割近い下落をみせたことで、市場では値ごろ感も指摘されていた。米国ではカリフォルニア州の排ガスゼロ車規制が強化される動きにあるほか、欧州では独フォルクスワーゲンの排ガス試験の不正発覚に伴い、これまで以上にプラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)が存在感を高めており、つれて同社株も改めて見直し機運が浮上する可能性がある。

■ASJ <2351>  502円 (+80円、+19.0%) ストップ高

 29日、ASJ <2351> [東証M]がジャックスグループのジャックス・ペイメント・ソリューションズとフィンテックに関するビジネス領域の拡大を目的に提携すると発表したことが買い材料視された。今回の提携により、10月3日から後払い決済サービス「アトディーネ」の提供を開始する。「アトディーネ」は商品受取後にコンビニや銀行で代金を支払える決済サービス。EC事業者はクレジットカードを利用したくない、商品を確認してから支払いたいといった購入者のニーズを取り込むことができる。発表を受けて、これまでにない決済サービスの提供開始による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■アエリア <3758>  760円 (+100円、+15.2%) ストップ高

 アエリア <3758> [JQ]が後場急伸し、ストップ高まで買われた。同社は30日、角川ゲームス(東京都渋谷区)との共同事業第1弾となるiOSおよびAndroid向け次世代育成シミュレーションゲーム「STARLY GIRLS-Episode Starsia-」を発表。16年内の国内サービス開始を目指すとしており、期待感が高まるかたちとなったようだ。このゲームは、配信・運営をアエリア子会社のアエリアゲームズ、企画・開発を角川ゲームスが担当する。なお、30日からゲーム内有料通貨などさまざまなプレゼントを入手可能な3大事前登録キャンペーンを開始している。

■群馬銀行 <8334>  468円 (+20円、+4.5%)

 29日、群馬銀行 <8334> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.11%にあたる500万株(金額で22億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月30日から10月14日まで。

■UACJ <5741>  326円 (+13円、+4.2%)

 UACJ <5741> が一時5%高と大きく上値を追ったほか、住友金属鉱山 <5713> やDOWAホールディングス <5714> 、東邦チタニウム <5727> 、三井金属 <5706> など非鉄株が買いを集めた。ここにきて鉄鋼や化学、非鉄といった素材関連株への物色人気が高まっている。市況低迷や円高による収益デメリットを根拠とした売りが一巡しており、日米金利差拡大思惑を背景とした円安の流れやブレグジット・ショックによる世界景気減速懸念の後退が見直し買いにつながった。非鉄株はチタン関連など天井が高く、値動きの早い銘柄も多いことで個人投資家資金の参戦も見込みやすい。また、化学セクターながら、酸化チタンを手掛けるチタン工業 <4098> が人気となり、東証1部上場銘柄のなかで一時上昇率トップに買われた。

■OBARA GROUP <6877>  3,670円 (+110円、+3.1%)

 29日、OBARA GROUP <6877> が16年9月期の期末配当を従来計画の30円→60円(前期期末は記念配当10円を含め70円)へと2倍に増額修正したことが買い材料。年間配当は90円(前期は100円)になる。今期業績が計画に対して堅調に進捗していることから、株主に利益還元する。配当権利日を来月に控え、配当取りを狙う買いが向かった。

■生化学工業 <4548>  1,466円 (+38円、+2.7%)

 29日、生化学工業 <4548> がスイスのフェリング・ファーマシューティカルズ社と腰椎椎間板ヘルニア治療剤「SI-6603」の海外ライセンス契約を締結したと発表したことが買い材料。同社はフェリング社に日本を除く全世界を対象とした独占開発・販売権を供与する。一方で、フェリング社から契約締結時一時金500万ドルを受け取るほか、今後の開発や販売などの進捗に応じて、複数年にわたり最大で総額9000万ドルのロイヤルティを受領する。なお、今回の契約は6月15日に結んだ基本合意書に基づくものとしている。

■アルパイン <6816>  1,190円 (+29円、+2.5%)

 アルパイン <6816> が続伸。29日付で岡三証券がレーティングを「中立」から「強気」へ引き上げ、目標株価を1500円に設定した。17年3月期営業利益は2期連続で減益が予想されるものの、半期ベースでは下期から増益に転じる見通しとし、18年3月期はOEM向けを中心に売上回復局面を迎え、業績回復に力強さが加わってくると指摘。業績の転換点を迎えている点に注目している。

■ユーグレナ <2931>  1,442円 (+30円、+2.1%)

 ユーグレナ <2931> が大幅に3日続伸。30日付の日本経済新聞で、「2017年9月期の連結経常利益は、今期予想比2割増の12億円程度と、3期連続で過去最高となりそうだ」と報じられており、好業績見通しを好感した買いが入った。記事によると、主力のミドリムシを配合した健康食品で、利益率の高い自社商品の通信販売の伸びが続く見通しだという。また、医薬品メーカーが生産する健康食品向けのミドリムシ原料も需要が拡大するとしており、研究費や広告宣伝費の増加を吸収するとみている。なお、会社側では16年9月期経常利益は前期比37.7%増の10億円を見込んでいる。

■そーせいグループ <4565>  17,010円 (+320円、+1.9%)

 そーせいグループ <4565> [東証M]が続伸。29日の取引終了後、子会社そーせいが進めていた口腔咽頭カンジダ症治療薬「SO-1105」の日本国内における第3相臨床試験を終了し、所定の目的を達成したと発表しており、順調な進捗を好感した買いが入った。同試験では、「SO-1105」の有効性・安全性を評価するため、口腔咽頭カンジダ症患者を対象に、ミコナゾール含有製剤を対照薬として、非盲検、ランダム化、多施設共同、並行群間比較法で実施。主要評価項目とした治験薬投与終了後における治癒率は、対照薬と同程度の結果が得られたほか、放射線療法施行後の頭頸部癌患者における投与後の治癒率も、同剤の海外臨床試験の結果と比較して同程度の結果を得ることができたという。また、その他の有効性評価項目からも同剤の有効性は国内外でも差異はないことが示唆され、さらに安全性においても対照薬と比較して問題となる事象はなかったとしている。これを受けて同社では、承認申請に向けた準備を進めるという。なお、同剤の販売については既に富士フイルムファーマ(東京都港区)と独占販売契約を締結している。

■村田製作所 <6981>  13,360円 (+220円、+1.7%)

 村田製作所 <6981> や太陽誘電 <6976> 、日本航空電子工業 <6807> など電子部品株の一角が堅調。米アップルが9月7日にサンフランシスコでイベントを開催することが伝わっており、新型iPhoneへの期待感から買われたようだ。アップルが29日にメディア向けに招待状を送ったことから判明したもので、新型iPhoneのほか、新型のアップルウオッチなどの発表が期待されている。

■信越化学工業 <4063>  7,508円 (+72円、+1.0%)

 信越化学工業 <4063> が3連騰で年初来高値更新。スマートフォンの高機能化に伴い高利益率の半導体シリコンウエハーが好調だ。また、IoTの普及加速などを背景にデータセンター向けなどで新たな半導体需要が創出されており、特に電気信号のみでデータの読み書きができる3次元NAND型メモリーの需要が急増傾向にあることから、同社への追い風が強まっている。もう一つの収益柱である塩ビ樹脂は北米の旺盛な住宅着工などが需要を支えている。

※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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