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【市況】明日の株式相場見通し=円安背景に頑強展開、薄商いのこう着は継続

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(31日)の東京株式市場は、薄商いのこう着状態は続くものの、外国為替市場での円安・ドル高基調を背景に、日経平均株価は頑強展開となりそうだ。

 市場関係者からは「9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が浮上していることで、円高進行懸念が払拭されている。加えて、日銀による上場投資信託(ETF)買い入れが相場の下支え要因として認識され、下落リスクが限定的となり、下値の固さがこう着相場を招いている面もある」としている。

 30日の東京株式市場は、薄商いのなか前日終値近辺でのもみ合いに終始した。日経平均株価終値は、前日比12円13銭安の1万6725円36銭と小幅反落した。東証1部の売買代金は1兆6783億円と薄商いで、日経平均株価の1日の変動幅は74円と小幅にとどまった。

 日程面では、ブランド・ファッションに特化した自社運営サイト「ブランディア」および他社提携のECサイトを通じた宅配買い取り、販売を手がけているデファクトスタンダード<3545>が東証マザーズ市場に新規上場する。このほかに、7月の鉱工業生産指数速報、7月の新設住宅着工、7月の自動車生産・輸出統計注目。海外では、米8月のADP雇用統計、ユーロ圏7月の失業率、インド4~6月期のGDPが焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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