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【市況】NY株式:ダウは107ドル高、利上げ観測から金融セクターに買い広がる

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

29日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は107.59ドル高の18502.99、ナスダックは13.41ポイント高の5232.33で取引を終了した。先週のイエレン議長の講演や、複数の連銀総裁の発言から年内の利上げが確実視され、金融セクターを中心に買いが先行。7月個人所得・支出も予想に一致したことも好感され、終日堅調推移となった。しかし、週末の雇用統計の内容を見極めたいとの思惑もあり、上値は限られた。セクター別では全面高となり、保険や銀行の上昇が目立った。

連銀高官の発言による利上げ観測の高まりを受け、JPモルガン(JPM)やゴールドマンサックス(GS)、保険のトラベラーズ(TRV)やクレジットカードのアメリカン・エキスプレス(AXP)などの金融・保険各社が買われた。ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は高校生・大学生向けに無料ドリンクの提供を発表し上昇。通信大手のTモバイルUS(TMUS)はウェルズファーゴによる投資判断引き上げを受け、堅調推移となった。

医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズ(GILD)はC型肝炎治療薬の売上鈍化で株価が低迷しているが、競合の英グラクソ・スミス・クラインが(ギリアドの主力の一つである)HIV治療薬の新薬開発に注力しているとの報道を受け、一段の業績懸念から下落した。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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