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【市況】<マ-ケット日報> 2016年8月29日

 週明けの市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前週末比376円高の1万6737円で、今月17日以来の水準まで回復してきた。米国の早期利上げ観測から1ドル=102円台まで円安が進行。これまで円高を見込んで売ってきた向きの買い戻しが一気に入り、400円近い上げにつながった。ただ、それでも東証1部の出来高は16億株程度の低水準。実需が戻ってきた数字とはまだいえないだろう。

 前週末の米国市場は年内の利上げを意識した売りでダウ平均は3日続落した。イエレンFRB議長が講演で利上げに前向きな発言をしたため利食い売りが優勢に。一時は利上げを米景気の強さの表れと受け取り120ドルほど値上がりする場面があったが、一部有力筋が年2回の利上げに言及したことで最後はマイナスに転じている。利上げの時期に関しては今週末に発表される雇用統計で概ね見えてくることになりそうだ。さて、2週間ぶりの1ドル=102円台という円安に刺激されて、本日の東京市場は朝から日経平均が300円近い上げでスタート。その後も売り方の買い戻しが続き、中頃には400円を超える上げに発展した。終盤は実需不足から動きが止まってしまったが、先週末の嫌なムードを修正できたことは何よりの救いであろう。日経平均のチャートの形も持ち直しを示唆しており、今週は再び1万6500円台を固める動きとなりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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