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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,500円~16,800円。 

 米ダウ平均は、イエレンFRB議長が講演で、追加利上げの根拠が強まっている述べたことにより、年内の利上げ見通しが強まったことを嫌気し小幅続落。ただ、シカゴの日経平均先物は、利上げ観測によりドルが買われたことを好感し、大証の終値に比べ(日中比)190円高と、大きく上昇して取引を終えていることから、東京市場の朝方は買い先行により、16,500円台を回復しての取引開始となりそうだ。

 一巡後は、イエレン議長は9月利上げの可能性を排除していないとの態度を示したことにより、早期利上げ観測から日本時間でもドルが一段高となる可能性もあり、1ドル102円台を維持しながら103円台を伺うような動きが見られれば、マーケットは輸出関連セクターを中心に堅調な値動きとなり、指数が一段高となる期待も高まるだろう。

 但し、米利上げの判断材料となる米7月個人所得・支出の発表を今晩に控え、週末には一番重要な米8月雇用統計の公表もあることから、円安基調が102円台を軸とする理性的な値動きの範囲に収まるようなら、買い注文はショートカバーが中心なり、終盤は様子見から上値の重い値動きも想定される。 

 テクニカル的には、金曜日の急落でも下値を支えた75日移動平均線(16,335円前後)が、本日の取引でも支持線として下値をサポートしそうで、上値は目先の抵抗線である25日移動平均線(16,554円前後)を越えてきそうなことから、次の抵抗線であるボリンジャーバンドの+1σ(16,737円前後)が、次の上値メドとして意識されるだろう。

 新興市場のジャスダック平均は、再び割り込んで抵抗線となっている25日移動平均線(2,459ポイント前後)を越えてくれば、次の上値メドは75日移動平均線(2,473ポイント前後)が推測され、マザーズ指数は、25日移動平均線(919ポイント前後)が目先の上値メドとなりそうだ。

 本日の予想レンジ 16,500円~16,800円。(ストック・データバンク 編集部)

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