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【経済】NYの視点:米大統領選の行方


ロイター/イプソスの調査によると、現時点で米大統領選挙が実施された場合、民主党候補のヒラリー・クリントン氏がフロリダ州、オハイオ州、バージニア州などを制して、共和党候補のドナルド・トランプ氏を95%の確率で打ち破るとの見通しが示された。「米大統領選挙はクリントン氏の圧勝で決まり!」と多くの人は思うかもしれないが、物事はそう簡単には決まらないかもしれない。

報道によると、米民主党の大統領候補であるヒラリー・クリントン氏が国務長官在任中に公務で私用メールアドレスを使っていた問題で、ワシントン連邦地裁は8月22日、国務省にアメリカ連邦捜査局(FBI)の捜査で新たに発見された1万4900通の文書の公開を指示した。国務省はこの文書を再点検し、すべてのメールを請求者である「ジュディシャル・ウォッチ」に開示すると表明している。

米大統領選でクリントン氏が勝利するとの見方は広がっているが、9月下旬頃から、クリントン氏の私用メールや健康問題に対する米国民の関心が高まった場合、大統領選の行方は混沌としたものになるかもしれない。米国株は「不確実性の高まり」を嫌って大きく売られる可能性があり、この影響で利上げは停止状態になり、ドル安が急速に進行するという相場展開はありえない話ではない。

《NO》

 提供:フィスコ

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