市場ニュース

戻る
 

【市況】日経平均は反落、FRB議長講演待ちで仕掛け的な売買も限られる/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は反落。42.19円安の16555.11円(出来高概算5億3000万株)で前場の取引を終えた。原油安を嫌気した米株安の流れのほか、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>が重しとなるなか、小幅に反落して始まった。その後も下げ幅を広げる場面もみられたが16500円は割り込まず、狭いレンジでの推移が続いている。日中の値幅は65円程度にとどまっている。

 セクターでは空運、ゴム製品、保険、精密機器、輸送用機器が小じっかり。半面、非鉄金属、石油石炭、医薬品、鉱業、倉庫運輸が冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めている。

 狭いレンジでのこう着感の強い相場展開が続いている。ジャクソンホールで予定されているFRB議長の講演を見極めたいとする模様眺めムードのなかであり、商いは低水準である。前引け段階のTOPIXの騰落率は-0.32%となり、日銀のETF買入れに対する思惑が高まりやすい。ただ、このところはマイナスでも入っていないため、過度な期待は高まっていないだろう。反対に仕掛け的な売買に対する警戒感が大きいとみられる。

 もっとも、FRB議長の講演待ちのなか、仕掛け的な売買も入りづらいだろう。そのため、指数インパクトの大きい銘柄としては、ソフトバンクグ<9984>辺りでの値幅取りにとどまりそうだ。その他は、テーマ性のある材料株での短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりそうだ。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均