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【市況】FRB議長講演を控え仕掛け的な売買も減りそう/オープニングコメント

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 25日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうだ。24日の米国市場はジャクソンホールで予定されているFRB議長の講演を見極めたいとする模様眺めムードのなか、予想を下回った住宅指標や、原油相場の下落が嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずだったほか、円相場も1ドル100円台半ばでの推移が続いている。

 米株安の流れを受けて、前日に強い動きをみせていた景気敏感セクターについては、反動安が警戒されるところである。ただ、シカゴ先物が小動きだったように、FRB議長の講演を見極めたいとするなかではトレンドが出難いとみられる。そのため、売り一巡後は狭いレンジでの取引が続きそうである。

 日銀のETF買入れに対する思惑に振らされている状況が続いている。買入れペースの鈍さから、いつ入ってもおかしくないとみられるなか、売りは出しづらい状況であろう。前引けがマイナスだった時に、後場は思惑から仕掛け的な動きが出やすい。ただし、FRB議長講演を控えていることもあり、仕掛け的な売買も減りそうである。

 物色はテーマ性のある材料株の一角に集中しやすいだろう。これにより好悪材料には過剰に反応することになり、さらに短期的な値幅取りを狙った資金が集中することになる。もっとも資金回転が速い分、逃げ足も速い点には割り切りが必要だろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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