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【市況】日経平均は反発、円高一服で買い先行も上値の重い展開/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は反発。前日の欧米株高や原油価格の上昇に加え、米7月公定歩合議事録を受けてドル買いが再燃し、為替相場がやや円安方向に振れたことなどが材料視され、日経平均は52円高からスタートした。寄り付き後は一時16648.07円(前日比150.71円高)まで上昇する場面があったが、買いが一巡すると上値の重い展開となった。日本銀行による上場投資信託(ETF)買い入れは見送りとの見方もあり、積極的な買いは手控えられた。後場に入ると16600円近辺でこう着感を強め、上下の値幅は約35円にとどまった。

大引けの日経平均は前日比99.94円高の16597.30円となった。東証1部の売買高は13億2287万株、売買代金は1兆6077億円だった。売買高は今年2番目の低水準となった。業種別では、金属製品、保険業、輸送用機器が上昇率上位だった。一方、水産・農林業、石油・石炭製品、小売業など5業種が下落した。

個別では、ソフトバンクグ<9984>、トヨタ自<7203>、ソニー<6758>、日産自<7201>などが堅調。ソフトバンクグは一部証券会社の投資評価引き上げが観測された。また、円高一服で自動車株が買われた。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>といったメガバンク株は小しっかり。アステラス薬<4503>は3%を超える上昇。また、低温下で動くリチウム電池の試作に成功したと発表したオハラ<5218>がストップ高を付けたほか、ポケモン関連のSKジャパン<7608>、複数の証券会社が目標株価を引き上げたスクリン<7735>が東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、任天堂<7974>、ファミリーM<8028>、KDDI<9433>などがさえない。軟調な8月度の販売状況がマイナス視されたしまむら<8227>が8%安と急落し、ファーストリテ<9983>などにも売りが波及したようだ。ニトリHD<9843>も月次売上高の鈍化を受けて下げが目立った。前日急伸した小野薬<4528>は利益確定売り優勢。また、PCDEPOT<7618>、エスペック<6859>、しまむらなどが東証1部下落率上位となった。
《HK》

 提供:フィスコ

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