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【材料】日比谷総合設備?2017年3月期は減収減益を計画も第1四半期は好発進、3期連続の増配を予定。

日比谷設 <日足> 「株探」多機能チャートより

日比谷総合設備<1982>は空気調和設備や給排水衛生設備、電気設備、情報通信設備などを手掛けるエンジニアリング会社。NTTグループ向けの売上高が全体の約45%(2016年3月期)を占める。強みを活かせるデータセンターやオフィスビル、生産設備、医療・福祉施設、教育施設などの領域に注力中。

2017年3月期は売上高が前期比5.5%減の750.00億円、経常利益が同37.0%減の40.00億円を見込む。NTTグループ向けの大型工事案件が一巡。その他の民間工事案件の需要は底堅く推移する見通しだが、高採算案件の減少や人件費の増加などが利益を圧迫する見通しだ。しかし、8月4日に発表した第1四半期決算は売上高が前年同期比19.7%増の141.68億円、経常利益が8.98億円(前年同期は5.83億円の赤字)と好調。受注高も同6.7%増の180.91億円と堅調に推移した。

同社は2017年3月期を最終年度とする中期経営計画を進めてきたが、目標としてきた売上高700.00億円、経常利益33.00億円以上を達成できる見込み。また、同中計の中で、株主還元について「純資産配当率(DOE)に着目した安定配当と増配の実現を目指す」という方針のもと、株主還元を強化。1株当たり年間配当金を2015年3月期に2.0円増配の32.0円、2016年3月期に8.0円増配の40.0円に増やし、2017年3月期は記念配の実施により10.0円増配の50.0円を予定している。

《TN》

 提供:フィスコ

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