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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

PCデポ <日足> 「株探」多機能チャートより

■PCデポ <7618>  889円 (-104円、-10.5%)

 東証1部の下落率2位。ピーシーデポコーポレーション <7618> が大幅続落。サポートサービスの解約を巡るネットへの投稿を受けて株価は急落し、同社は対策を公表したが、嫌気売りが止まらない状態だった。一部報道で、80歳の女性から「セールスが少し強引ではないかと感じていた」とのコメントが出ていることなども悪材料視されていた。市場からは、「会社側の初期の対応が良くなかったように思える。今回の騒動によるイメージダウンが業績面での悪化につながらないかと懸念している」(アナリスト)との見方が出ていた。

■新日鉄住金 <5401>  2,034円 (-72.5円、-3.4%)

 新日鉄住金 <5401> 、ジェイ エフ イー ホールディングス <5411> など高炉株、東京製鉄 <5423> 、共英製鋼 <5440> 、大和工業 <5444> など電炉株など総じて下落、前引け時点の業種別騰落率で鉄鋼セクターが値下がり率トップに売り込まれた。日本鉄鋼連盟が22日発表した7月の粗鋼生産(速報)は前年同月比0.5%増の889万トンと4ヵ月連続のプラスとなったが、市場では回復力の鈍さに対する失望売りが優勢となった。また、足もとの円高も輸出採算の悪化につながる材料としてネガティブに作用した。

■北越紀州製紙 <3865>  633円 (-21円、-3.2%)

 北越紀州製紙 <3865> が軟調。22日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「ニュートラル」、目標株価670円を継続。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の130億円(前期92億3600万円)に対して従来予想の135億円から126億円へ、18年3月期を141億円から140億円へ引き下げた。印刷用紙の需要低迷や輸出採算の悪化、円高による為替差損を織り込んでいる。

■第一生命保険 <8750>  1,326円 (-42円、-3.1%)

 第一生命保険 <8750> が続落。同社は22日、米国子会社のプロテクティブ社を通じてフロリダ州のUSWC社を買収することを発表したが株価は反応薄。USWC社は米国46州でアセットプロテクション事業を展開する企業で、プロテクティブ社が持つアセットプロテクション事業との相乗効果が見込まれ、今回の買収を通じて事業規模の拡大や収益源の多様化を目指す。今後、日米監督当局による認可などを条件に、2016年11月以降をメドに買収手続きの完了を予定している。

■国際石油開発帝石 <1605>  886.6円 (-20.2円、-2.2%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、日本海洋掘削 <1606> など資源開発関連株のほか、NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN <2038> [東証ETN](原油ブル)が安い。ここ上昇基調にあった原油市況だが、目先はイラクやナイジェリアでの原油輸出が増加するとの観測が浮上していることで需給が緩むとの見方が広がった。22日のWTI原油先物価格は1ドル47セント安の1バレル=47ドル5セントと8日ぶりに急反落、これを受けて原油市況下落が収益面でデメリットなる関連銘柄に売り圧力が顕在化した。

■CYBERDYNE <7779>  1,558円 (-17円、-1.1%)

 CYBERDYNE <7779> [東証M]が6日続落。空売りファンドの米シトロン・リサーチが16日、同社株の目標株価を300円として売り推奨した後、株価は下げ止まらず軟調展開が続いた。岩井コスモ証券は22日、同社株の投資判断「A」と目標株価3000円を継続した。CYBERDYNEは19日にシトロン社のリポートに対して反論を行ったが、「内容は妥当」と評価。同社の装着型ロボット「HAL」は、医療用、介護用や作業用ともに優れた機能を持ち、「中期的な成長力の考え方に変更はない」とみている。

※23日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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