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【市況】<マ-ケット日報> 2016年8月23日

 23日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比100円安の1万6497円で、3日ぶりに1万6500円のフシ目を割り込んで引けた。強含む円相場が重荷となったほか、期待された日銀のETF買いが空振りに終わったことが後場の急な下げにつながった。1万6500円を割ったところで下げ渋ったが、強含む円相場に対し今の株価はまだ買いにくいようで、東証1部の出来高は15億株と低迷したままである。

 昨日の米国市場は利上げ観測が重荷となってダウ平均は続落した。原油先物(WTI)が8日ぶりに下落したこともあって一時は85ドル安まで下げる場面があったが、投資家の押し目買い意欲は強く下げ渋って取引を終えている。ハイテク株の多いナスダック指数は早くも反発へ。さて、4-6月決算や政府・日銀の政策が出尽くした東京市場は材料不在の相場を継続中。むしろ、じわりとのしかかる円高が重荷となって上値の重い相場つきとなっている。本日も100円を超えそうな円相場の動きを受けて日経平均はマイナスでスタート。この下げで一時は日銀のETF買い期待からプラス圏に顔を出したものの、日銀の動きがないと見るや終盤は失望的な売りで一気に100円を超える下げを演じてしまった。良くも悪くも日銀次第となった株式市場。年80兆円の大量買いで空洞化させてしまった国債市場同様、株式市場もこのままでは空洞化を招いてしまいかねない状況だ。(ストック・データバンク 編集部)

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