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【市況】日経平均は反落、日銀のETF買い入れへの思惑とフィンテック関連物色/ランチタイムコメント


 日経平均は反落。37.17円安の16561.02円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引を終えている。22日の米国市場はまちまちの展開だったほか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円安の16545円、円相場はやや円高に振れて推移するなか、売り先行で始まった。

 その後下げ幅を広げる場面もみられたが16500円は割り込まず、下値の堅さが意識されており、前引けにかけては下げ幅を縮めている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも小幅な下げに。セクターでは医薬品、食料品、水産農林、電力ガス、空運がしっかり。半面、鉄鋼、石油石炭、保険、鉱業、機械が冴えない。

 日経平均は狭いレンジでの推移が続いているが、5日、25日線に上値を抑えられる格好となっている。煮詰まり感が台頭してきており、トレンドが出やすいところであろう。また、TOPIXが前引け段階で0.27%の下落となっている。日銀のETF買い入れへの思惑が高まりやすく、後場寄り付き直後の動向が注目されそうだ。

 その他、13時から日本銀行FinTechセンターでは、「第1回FinTechフォーラム」が開催される。日銀の黒田総裁によるあいさつから始まり、様々なプレゼンが行われる。関連銘柄への物色が強まりそうである。日経平均が一段とこう着感を強めるようだと、テーマ性のある材料株に個人の資金がシフトしやすいだろう。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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