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【通貨】今日の為替市場ポイント:日銀9月緩和期待持続でドル下げ渋り

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

22日のドル・円相場は、東京市場では100円28銭から100円93銭まで反発。欧米市場でドルは100円21銭まで反落し、100円32銭で取引を終えた。

本日23日のドル・円は、100円台で推移か。米早期利上げに対する懐疑的な見方は残されているが、日本銀行による9月追加緩和期待は持続しており、ドルはやや下げ渋る見込み。

22日の欧米市場では、米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長の発言内容を意識したドル買いが観測されたが、早期利上げに対する懐疑的な見方は残されており、リスク選好的なドル買いは拡大しなかった。フィッシャー副議長は21日、完全雇用および2%の物価上昇率という目標に近づいているとの見方を示した。経済成長についても今後勢いを増すと指摘した。

米経済成長については、NY連銀の経済予測モデルによると、7-9月期の国内総生産(GDP)成長率は前期比年率+3.0%、アトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDPNow」(8月16日時点)では前期比年率+3.6%と予測されている。26日に発表される4-6月期GDP改定値の市場予想は前期比年率+1.1%とされており、これとの比較で7-9月期の米経済成長は明らかに加速することになる。

ただし、市場関係者の間からは「利上げ見送りが経済成長の加速につながっていることは否めない」との声が聞かれており、9月に利上げを実施した場合、10-12月期の経済成長率はやや鈍化すると予想している。

《WA》

 提供:フィスコ

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