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【特集】コニシ<4956>---「ボンド」ブランドで国内トップシェアを誇る合成接着剤メーカー

コニシ <日足> 「株探」多機能チャートより

ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』8月22日放送において、コニシ<4956>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
(話し手:フィスコリサーチレポーター 向後 はるみ)

Q.まずは企業の概要からお願いします。

コニシ<4956> は、「ボンド」ブランドで知られる国内トップクラスの接着剤・シーリング材メーカーです。一般家庭用が有名ですが、産業用、住宅・建材用、建築・土木用と幅広い製品をそろえており、主たる市場は住宅・建築・土木関連となっています。

Q.事業の詳細を教えてください。

コニシの事業セグメントは、ボンド事業、化成品事業(化学品の商社業)、土木建設工事、その他の4 部門に分けて開示されており、2016 年3月期の売上高比率は、ボンド事業48.4%、化成品事業42.4%、土木建設工事8.5%、その他0.6% となっています。営業利益では、自社で製造・販売を行っているボンド事業が約80%と大部分を占めています。

ボンド事業では、主に工業用・一般家庭用の各種接着剤、シーリング材、及び、ワックス・両面テープ等の製造販売を国内外で行っています。アイテム数は「ボンド」のブランドが付く商品だけで約6,500 アイテムに上り、業界での品ぞろえは国内で群を抜いています。

化成品事業では石油化学製品、合成樹脂、工業用薬品全般、電子機能性材料の仕入販売、「月浪印(つきなみじるし) ※エタノール」の製造・販売を行っており、主たる業務は商社的な事業となっています。

主力製品である合成接着剤においては生産量ベースでの市場シェアは10% 強の水準と推計され、ここ数年はわずかながら上昇トレンドにあります。また、金額ベースのシェアは12 ~ 13%(建設用シーリング材を除く) と推計され、国内では数量、金額ともトップシェアを誇ります。

Q.業績についてはいかがでしょうか?

7月29日に発表した2017年3月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比1.6%増の272.99億円、営業利益が前年同期比4.4%増の9.92億円でした。
17年3月期通期については、売上高が前期比6.0%増の1260.00億円、営業利益が前期比3.9%増の66.30億円、経常利益が前期比5.0%増の67.10億円、当期純利益が前期比11.1%増の41.80億円とする期初計画を据え置いています。


Q.中期経営計画について

コニシは2018 年3 月期を最終年度とする「中期経営計画2018」を策定しています。
2020 年に迎える創業150 年に向け、そのときの「あるべき姿」実現に向けてのステップアップの時期と位置付けており、数値目標は2018年3月期に売上高1360億円(2016 年3 月期比14.4% 増)、経常利益74億円(2016 年3 月期比15.8% 増)と売上高、経常利益ともに過去最高を目指しています。また、経常利益率5.4%、ROE8.0%を重点経営指標としています。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送

《TN》

 提供:フィスコ

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