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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

日水 <日足> 「株探」多機能チャートより

■日本水産 <1332>  458円 (-67円、-12.8%)

 東証1部の下落率トップ。19日、日本水産 <1332> が3015万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限507万株の第三者割当増資を実施するほか、みずほ信託銀行による365万株の株式売り出しを発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の12.7%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が懸念された。発行価格は29日から9月1日までのいずれかの日に決定。最大で167億円の調達資金については、国内の医薬品原体の生産体制強化や借入金の返済などに充てる。

■イハラケミカル工業 <4989>  860円 (-125円、-12.7%)

 東証1部の下落率2位。イハラケミカル工業 <4989> が急反落。前週末19日の取引終了後、16年10月期の連結業績予想について、売上高を470億円から440億円(前期比7.0%増)へ、営業利益を37億円から29億円(同41.2%減)へ、純利益を30億円から25億円(同40.4%減)へ下方修正したことが嫌気された。6月8日の第2四半期累計決算の発表と同時に通期業績予想の下方修正を発表したが、その後、海外向け畑作用除草剤の需要動向の下振れ懸念が拡大したことが要因としている。

■クミアイ化学工業 <4996>  543円 (-52円、-8.7%)

 東証1部の下落率3位。クミアイ化学工業 <4996> が大幅反落。前週末19日の取引終了後、イハラケミカル工業 <4989> が16年10月期連結業績予想の下方修正を発表したことを受けて、イハラケミカルを持ち分法適用会社とする同社にも、業績下振れ警戒感が強まったようだ。なお、イハラケミカルの下方修正では、海外向け畑作用除草剤の需要動向の下振れ懸念が拡大したことが要因としている。

■あい ホールディングス <3076>  2,089円 (-168円、-7.4%)

 東証1部の下落率4位。あい ホールディングス <3076> が4日続落で年初来安値を更新。19日取引終了後、17年6月期の連結業績予想を発表し、売上高は545億円(前期比11.7%増)、営業利益は91億円(同11.8%増)、と最高益更新を見込むも、営業利益99億円前後とする市場コンセンサスに届かなかったことが失望された。今期は、足もとでマンション向けセキュリティー機器の販売が好調に推移することに加えて、環境試験装置の受注が増加していることが寄与する。なお、16年6月期連結決算は売上高487億8000万円(前の期比18.0%増)、営業利益81億4100万円(同14.4%増)だった。

■ミクシィ <2121>  3,565円 (-175円、-4.7%)

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付でミクシィ <2121> [東証M]の投資判断「ニュートラル(中立)」を継続し、目標株価を4700円→3600円に減額したことが売り材料視された。リポートでは、16年4-6月期(第1四半期)決算はネガティブであったと報告。理由として、(1)同証券予想や市場コンセンサスを下回ったこと、(2)主力のエンターテインメントの売上高が前四半期比で20%も減少したこと、を挙げている。同証券では17年3月期の連結営業利益を1080億円→799億円、18年3月期は915億円→699億円、19年3月期は780億円→550億円にそれぞれ下方修正している。

■PCデポ <7618>  993円 (-23円、-2.3%)

 ピーシーデポコーポレーション <7618> が続落。日証金が19日、PCデポ株について22日約定分から、制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う貸借取引の申し込み停止措置を実施すると発表した。ただし、弁済繰り延べ期限の来た買いの現引きは除く。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方があるなかで、朝高後は買いが続かない展開となった。

■ミスミグループ本社 <9962>  1,799円 (-30円、-1.6%)

 ミスミグループ本社 <9962> が反落。前週末19日の取引終了後に発表した7月の月別売上高実績が、前年同月比3.4%減と13年3月以来3年4ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。流通事業であるVONA事業は堅調だったものの、FA事業、金型部品事業が落ち込んだことが響いたとしている。

※22日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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